この記事は2022年4月20日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略,円安
(画像=PIXTA)

2022年4月20日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

2022年4月20日。今週のマーケットは円安トレンド一色となっており、本日4月20日(水)も米ドル/円は一時129円台とおよそ20年ぶりの高値圏に乗せた。

しかし、急ピッチで上昇したこともあり、東京時間の仲値付近で付けた高値129.4円から1円以上下落するなど、乱高下が続いている。

米ドル/円は130円台突破も十分射程圏内に入るが、このレベルでは当局者から円安けん制のトーンが高まる可能性もあり、神経質な展開にはなるだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円については、強気スタンスを維持したい。

目先では次回、2022年5月5日(木)日本時間未明のFOMCが、一旦の転換点(セル・ザ・ファクト)と考えることはできるが、逆にいえば、そこまでは円安主導による米ドル/円上昇トレンドを打ち消す材料は見当たらない。引き続きバイアンドホールドでいいだろう。

ただし、短期的には、ないとは思いつつも130円付近では「介入」がチラつくほか、米ドル/円ロングのプレイヤーが多いので大きめの調整が入る局面もあるだろう。

また、今週は、明日4月21日(木)にはパウエルFRB議長の発言が予定されている。

FRB高官発言でいえば、一昨日4月18日(月)に投票権を持つブラード米セントルイス連銀総裁か「75bp(0.75%)の利上げを排除しない」との発言も飛び出したほか、昨日4月19日(火)はエバンス米シカゴ連銀総裁から「中立金利以上の利上げが必要になると予想」とタカ派色を強める発言が続いた。

米長期金利も2.9%台まで上昇しているだけにパウエルFRB議長もタカ派色を強めてくると内容次第でドル買い加速の可能性もあるため、確認はしておきたい。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。