この記事は2022年4月19日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PIXTA)

2022年4月19日(火)の午前11時すぎに現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

ドル買いが止まらない状況だ。特に2022年4月15日(金)と4月18日(月)は、欧州やオセアニア各国がイースター休暇で薄商いの中、投機筋が円売りを仕掛けてきており、米ドル/円は簡単に押し上げられてしまったという印象。

現状、127.65円付近の高値を付けているが、介入に関しては、けん制発言などは出ているものの、実際は130円付近まで上がらないと動きはないと思っている。

これまで日銀は「トータルで見ると円安はさほど悪くない」というスタンスだったが、4月18日(月)になって初めて、「円安の悪い面にも考慮が必要」といった発言があった。また介入に関してはもう10年以上も行なっていないが、効果のない介入では意味がなく、徹底的に痛めつけるようなやり方をしなければならない。

しかし、現在の政府や日銀などでは経験者やスペシャリストなどもほぼいないため、やり方がわからないところもあるのではないだろうか。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは125~128.5円。高値警戒感や買いから入る怖さはあるものの、これだけの上昇トレンドであれば、押し目買いスタンスしかないだろう。

具体的には126.5~126.7円ゾーンまでの下げがあれば押し目を買ってみて、128円台に乗ったら利食いといった買い回転しかないと思っている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。