この記事は2022年4月18日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


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(画像=cassis/stock.adobe.com)

2022年4月18日(月)の午前8時に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

2022年4月18日。先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落では、円(マイナス1.77%)は下落の最上位に位置する。全ての通貨に対しパフォーマンスで劣り、米ドル/円やクロス円が買われている。

先週4月15日(金)には、閣議後の記者会見で鈴木財務相が「価格転嫁できず賃金が伸びない環境は悪い円安」との文言で円安けん制が入った。しかし、円売りの勢いは止まらず、米ドル/円は6週連続で陽線をきざんでいる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ここにきて、メディアや新聞紙面で「為替介入」の文言をよく見かける。今回の場合、政府日銀による円買いドル売り介入だか、現時点ではハードルは極めて高く、可能性はほぼゼロとみている。まず、多国間合意で「為替の水準は市場が決める」大原則があり、為替介入には相手国(この場合は米国)の事前同意が必要。

円売り介入と違い、円買い介入は外貨準備(以下、外準)を取り崩して実施されることから、事実上の上限が外準の額(1.35兆ドル、財務省、3月末)となる。円買い介入が難しい背景はここにあり、限られた実弾を120円台で使う可能性は極めて低い。

引き続き米ドル/円の押し目は買いとみる。ボラティリティからの予想レンジは、米ドル/円で124.6~128円、ユーロ/米ドルで1.07~1.095ドル、ユーロ/円で135~138.5円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。