日々是相場
(画像=VectorSpace/PIXTA)
日経平均 2万7,093.19円 ▼78.81円
為替 1ドル=126.35円
売買高(東証一部、以下同) 9億3,031万株
売買代金 2兆609億7,500万円
値上り銘柄数 434銘柄
値下り銘柄数 1,350銘柄
騰落レシオ(25日) 123.73%

市況概況

米国株安を受けて売り先行も下げ渋り

米国株安、特にナスダック指数が大幅安になったので、売り先行になった。しかし、決算発表で買い気配から始まる銘柄などがみられ、まちまちの始まりだった。

総じて売りが先行し、指数は大きく下落して始まったが、寄り付きからの売りが一巡した後は、買い戻しを急ぐ動きが見られ、アルゴリズム取引のような買いが入り、一時、堅調になるなど下げ渋りの展開となった。

昼の時間帯は特に動きが見られず、後場も案外値持ちのいい展開になった。特に買い上がる材料もなく総じて軟調だがファーストリテイリングが買われて大きく指数を押し上げた。

一方、東京エレクトロンなどハイテク銘柄に軟調なものが目立ち、指数を押し下げる形に。日経平均は軟調ながらも底堅い展開になった。方向感が見られたわけではないが、目先の需給に振り回されている。

小型銘柄は手仕舞い売りに押されるものが多く、東証マザーズ指数は大幅安。先物にはまとまった買いが入る場面はあったが、総じて手仕舞い売りに押される場面が多かった。上がるから買う、というような場面はあったが、方向感を持った売り買いには乏しい展開だった。

ファーストリテイリングが指数を押し上げる展開になったが、それほど良い決算ではなく、買いは続かないだろう。これから決算発表が本格化するなかで、心配になるような内容で、決算発表が始まるところでの手仕舞い売りがかさんでくると思う。

テクニカル分析

日経平均
何とか25日移動平均線に絡むような展開になっているが、雲を抜けきれないという感じ。再び、雲の下値を試す動きになるだろう。

あれやこれやと一言

本日(2022年4月15日)も訳が分からない買いが見られ、指数を押し上げる動きがあった。しかし、あくまでも目先的な何かのトリガーがあって、アルゴリズム取引の買いが見られたと思われる。相場展開に変化が見られたということではないと思う。

ファーストリテイリングだけの相場であり、決算そのものは、買い上がるほど良い決算ではな買った。逆に売らなければならないような芳しくない決算ということだ。これから、ほかの企業の決算発表も本格化するなかで株式市場は冴えない展開になると思う。

相場自体は何も変わりなく決算発表が本格化する前に手仕舞い売りに押されるものが多くなりそうだ。インフレ懸念というよりはスタグフレーション懸念が取りざたされて売り直されるものも多くなるのだろう。

好調な決算と見通しが相次ぐような状況であれば金融緩和の終了が取りざたされるのだろうが、その心配はなさそうだ。逆に芳しくない業績見通しということで売られるものが多くなるだろう。

当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。