日経平均 | 2万6,843.49円 △508.51円 |
為替 | 1ドル=125.63円 |
売買高(東証一部、以下同) | 12億343万 |
売買代金 | 2兆8,401億500万円 |
値上り銘柄数 | 1,516銘柄 |
値下り銘柄数 | 279銘柄 |
騰落レシオ(25日) | 115.02% |
市況概況
米国株安、特に買い材料がないなかで大幅高
米国株は軟調だったが昨日(2021年4月12日)の大幅安の反動から買い先行となった。寄り付きの買いが一巡した後も年金資金のような買い方で断続的な買いが入り、指数はじり高となった。
特に買い材料があったということでもなく、逆に米国でのインフレ懸念や中国のロックダウンの影響などが嫌気されるのではと思ったが、特に材料視するということでもなく、買い戻しを急ぐ動きが続いた。
昼の時間帯も特に何もなかったが、買い戻しなどで堅調な地合いが続き、後場に入ると一段高となった。
さすがに手仕舞い売りに押され、上げ幅が縮小する場面はあった。値持ちがいい展開でさらに買い戻しが入り、材料がないなかでの買いで指数は押し上げられ、空売りを誘う形で踏み上げ相場になった。最後まで買いは続き、ほぼ高値引けだった。
小型銘柄も買い戻しや買い直しで大きく反発するものが目立った。東証マザーズ指数は大幅高。先物は散発的にまとまった買いが入り、指数を押し上げるような形だった。買い急ぐ感じではなく「下がらないから買っておこう」というような印象で、買いは続いた。
買い材料に乏しく、買い気にとぼしいことが買い材料になった感じ。持高調整の売り一巡から、今度は買い戻しが入ったということ。イースター休暇を控えた外国人の買い戻しなどがあったのかもしれない。3月の急騰相場と同じで、買い材料がないことが買い材料ということなのだろう。
テクニカル分析
日経平均
基準線や雲の下限でサポートされて25日移動平均線や雲の上限までの戻りを試す動きになった。ここからが正念場となる。
あれやこれやと一言
急騰相場の反動の反動、という感じ。相変わらず買い材料はなく、買い気に乏しい展開のなかで買われているということ。持高調整の買いなのか、年金などの買いなのか、ということになる。2万7,000円を割り込んでいるところでは年金などの買いが入る、ということかもしれない。
いずれにしても、今期業績に対して自信が持てないなかで、決算発表を控えて積極的に買えるわけがなく「目先の持高調整か何か」と考えざるを得ない。特に買い急ぐ材料はないので、年金などの買いだとすれば、明日(2022年4月14日)以降、また買いが鳴りを潜めるということになる。
米国の利上げ、資産圧縮への懸念、「中国景気は大丈夫なのか」ということで、決算発表を控えたファーストリテイリングなどは買い戻し以外に考えられないのだが……。ここで買い戻しがあったということは、決算発表が追われば売られることになるだろう。
ファーストリテイリングのような日経平均に影響が大きい銘柄が、芳しくない決算を発表して、先行きに対して悲観的になれば、相場全体が売られることになるだろう。たとえ、強気な見通しを示したとしても、ロシアや中国からの影響、そして国内の売上減などが改めて嫌気されると思う。
当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。