日経平均 | 2万6,334.98円 ▼486.54円 |
為替 | 1ドル=125.63円 |
売買高(東証一部、以下同) | 12億1,314万株 |
売買代金 | 2兆6,514億4,000万円 |
値上り銘柄数 | 318銘柄 |
値下り銘柄数 | 1,473銘柄 |
騰落レシオ(25日) | 102.33% |
市況概況
米国株安を受けて売りが先行、買い気に乏しい中で手仕舞い売りに押されて大幅安
米国株が大幅安になったことから、売り先行となった。ただ、日本市場は昨日(2022年4月11日)、ある程度売られていたこともあり、寄り付きの売りが一巡すると底堅さが見られた。買い戻しが入って、戻りを試す場面があった。
しかし、相変わらず買い気に乏しい相場で、戻りの鈍さが確認されると手仕舞い売りを急ぐ動きがあって、大幅安になった。
昼の時間帯は特に買い戻しがみられず、後場はさらに下値を試すような展開に。後場の寄り付きこそ、下げ渋り感が見られたが、戻らないとなると売り急ぎ、底堅さが見られては売り直されるという展開が続いた。最後は売り急ぐ動きで大幅安、安値圏での引けとなった。
小型銘柄は売り一巡感もあり、売り急ぐことはなく、意外に底堅いものが多かった。
東証マザーズ指数は軟調ながらも下値は限られた。先物は戻りの鈍さを嫌気しては売り直される感じで、指数を下押すようなまとまった売りがでる場面があった。
逆にまとまった買い戻しは見られたが、指数を押し上げるところまではいかなかった。
買い気に乏しい展開で、さらに下値を試す動きになった。日経平均は3月の急騰をすべて打ち消してしまうかのような勢いで、まさに2021年9月の相場の再来という感じ。買い急ぐ理由がないなかで急騰した反動だ。買い材料がないことで、空売りが積み上がらない限りは冴えない展開が続くだろう。
テクニカル分析
日経平均
25日移動平均線や基準線を下回り、雲の下限に沿っての調整となっている。さらに下値を試すような動きになれば、一旦は底堅さがみられると思う。
あれやこれやと一言
「買い材料がないなかで急騰した反動」という展開。買い材料がなく買われていたことで、一度、上値が重くなると改めて「買われすぎ銘柄」を中心に売り急ぐということになるだろう。決算発表が本格化する前に手仕舞い売りを急ぐことで、大きな下げとなった。
今期業績に対しての懸念がますます強まっている。米国での利上げがかなりスピードを持って行われるのではないかとの懸念も出ているのだと思う。米国で債券が売られても株が買われず、ましてや日本市場まで資金が回らない状況なのだろう。
中国・上海のロックダウンの影響なども取り沙汰され始めた。ここまであまり問題視されていなかったことが不思議だが相場が下がり始めると売り材料を探すということで、中国の問題などが取り沙汰されているのだろう。ここからは大きく下げることはなく、下値模索の保ち合いとなると思う。
積極的な買い手が不在で、「買われすぎ銘柄」は買い戻しが一巡すると買い手がいない。空売りがここで積み上がらないことには反発が鈍いだろうし、そうなれば再び売り直されることになるだろう。それでもいったんは底堅さがみられるのではないか。
当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。