日経平均 | 2万6,821.52円 ▼164.28円 |
為替 | 1ドル=125円 |
売買高(東証一部、以下同) | 11億9,212万株 |
売買代金 | 2兆5,196億2,800万円 |
値上り銘柄数 | 601銘柄 |
値下り銘柄数 | 1,189銘柄 |
騰落レシオ(25日) | 100.07% |
市況概況
買戻し一巡から売られて冴えない展開
2022年4月11日。先週末の米国株はまちまちで、方向感に乏しい展開だった。週明けの日本市場は、買戻し一巡感があり、売り先行となった。
寄り付きの売りが一巡した後は、再び、買い戻しが見られて切り返した。一時、節目とみられる2万7,000円を超える場面はあったが、そこまでが限界。再び、売り直されて、寄り付き直後の安値を意識するようなところまで売られ、安値圏での引けとなった。
昼の時間帯には、若干、買い戻しが入った。後場は下げ幅を縮小して始まったが、その後は相変わらず買い気に乏しい展開で、戻りかけては売られる状況。下値を試す動きは続いた。
最後は買い戻しがあり、2万6,800円を超えて、後場の高値での引けとなった。あくまでも買い戻しという感じで下げ渋った。
小型銘柄は手仕舞い売りに押されるものが多く、総じて軟調。東証マザーズ指数は大幅安だった。
先物はまとまった売り買いが少なく、指数を動かす場面はほとんどなかったが「戻れば売り」というような雰囲気で、売り圧力は強かった。買い材料がないだけにヘッジ売りがでているようだ。
相変わらず冴えない展開となっている。買いが入らないから売られ、空売りが入ると買戻しが入るという状況で下値模索という雰囲気。
2万7,000円を超えて買い上がるとこともなく「戻りれば売り」という状態はまだ続きそう。「買われすぎ銘柄」から売られるのだろう。
テクニカル分析
日経平均
25日移動平均線を意識しているような感じだが、下回ってしまい、今度は25日移動平均線が上値を押さえることになりそうだ。
あれやこれやと一言
買い気が見えない状態が続いている。買い戻し以外に買い材料はなく、節目を試しては売り直されるということなのだろう。ここから決算発表が本格化してくるが、好調な決算は織り込み済みであり、慎重な見通しなどがみられると一気に売られそうだ。
すでに大きく下落しているような銘柄は、改めて売られるということはないだろう。2022年3月からの急騰で売り安さがでているので、ちょっとした芳しくない材料で大きく売られることになる。日経平均自体も上値の重さが気になるところで、当面は冴えない展開が続きそうだ。
日本市場では、小売銘柄の2月決算の発表が始まる。新型コロナウイルスの影響は比較的軽微であり、前年と比べると心配はないだろうが、中国景気の鈍化懸念や上海のロックダウン、ロシアの経済制裁の影響などから慎重な見通しとなりそうで「どこまで織り込んでいるのか」ということになる。
そして、そのあとは3月決算の発表が本格化するが、現状ではどう考えても楽観的な見方はできない。楽観的な見方などで買われるようなことがあれば、売り場となるのではないかと思う。慎重な見通しが織り込まれてから買っても遅くはないだろう。
当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。