日経平均 | 2万7,172円 △328.51円 |
為替 | 1ドル=125.63円 |
売買高(東証一部、以下同) | 10億5,676万株 |
売買代金 | 2兆3,582億1,000万円 |
値上り銘柄数 | 1,346銘柄 |
値下り銘柄数 | 442銘柄 |
騰落レシオ(25日) | 126.58% |
市況概況
米国株高を受けて買いが先行、理由なく大幅高
米国株が大幅高となったことから本日(2022年4月14日)の日本市場は買い先行になった。
買い上がるような材料も売り急ぐ材料もなかった。寄り付きの買いが一巡した後は、買い戻しを急ぐ動きが見られ、日経平均は節目とみられる2万7,000円を超えて大幅高になった。しかし、2万7,200円を超えないとなると、手仕舞い売りもあって、大幅高ながら指数は伸び悩んだ。
昼の時間帯は売り急ぐような動きが見られなかった。後場は若干、上げ幅を縮小して始まったものの、売られるでもなく買われるでもなく、方向感に乏しい展開となった。最後まで売り買いが交錯しながら、値持ちがいい展開が続き、高値圏での引けとなった。
小型銘柄は手仕舞い売りに押されるものが多く、マザーズ指数は軟調。先物はまとまった売り買いはほとんど見られず、指数を大きく動かすことも方向付けるようなこともなかった。目先の持高調整の売り買いが中心になっていたようだ。
懸念材料が多いなかで、指数先行の上昇になっている。空売りが積み上がったものから買い戻しが入るのだろう。しかし、ここからは、さらに買い上がるだけの理由がないと上値が重くなる。それが嫌気されて、手仕舞い売りに押されるだろう。
テクニカル分析
日経平均
25日移動平均線や雲の上限である先行スパン2を超えてきたが、75日移動平均線を意識すると再び、下値を試すことになりそうだ。
あれやこれやと一言
連日の急騰となったが、相変わらず「買い材料がないのが買い材料」というような雰囲気。米国でインフレ懸念が薄れたといっても、スタグフレーション懸念が薄れたわけではなく、まだまだ日銀のスタンスや物価動向を気にする相場だと思う。
目先的には上がるから買う、買うから上がるということだ。しかし、今回も上値の重さが見えると売り急ぐことになるだろう。75日移動平均線を抜けても2万7,500円を超えれば上値は重くなるだろう。
引け後にファーストリテイリングの決算が発表された。通期業績は営業利益を下方修正、当期利益を上方修正したが、この数字はどちらもさらに下振れするのではないかと思う。相変わらず強気な見方だが、買われ過ぎ感が強まるだろう。
良品計画も営業利益を下方修正しており、ここから本格化する決算動向はかなり厳しいものになりそうだ。ますますスタグフレーション懸念が強まるのではないだろうか。
当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。