日々是相場
(画像=VectorSpace/PIXTA)
日経平均 2万7,217.85円 △232.76円
為替 1ドル=128.65円
売買高(東証一部、以下同) 11億8,994万株
売買代金 2兆7,102億7,900万円
値上り銘柄数 1,267銘柄
値下り銘柄数 522銘柄
騰落レシオ(25日) 118.85%

市況概況

米国株高を受けて堅調だが上値も重い

米国株が大幅高となったことから買い先行となった。寄り付きの買いが一巡して、一旦、売られた後もすぐに切り返し、買い戻しを急ぐ動きで上値を試す展開だった。しかし、改めて上値の重さが確認されると、今度は手仕舞い売りに押されて上げ幅は縮小した。

昼の時間帯は、昨日(2022年4月19日)のような後場からの買いは期待されたが、特に動きは見られなかった。後場に入ってからは、値持ちが良いものの上値は重く、指数は小動き。

「売られないから買われる」という銘柄はあったが、買われる明確な理由はなかった。特に円安を意識するでもなく、最後まで値持ちはよかったが、買い上がることはなかった。

小型銘柄は手仕舞い売りに押されるものが多く、マザーズ指数は大幅安。先物は散発的にまとまった売り買いが見られ、指数を動かす場面は見られたが、特に方向感を持っての売り買いはなく、指数を先導するようなことはなかった。

引き続き堅調ではあるものの戻り売りが多く、決算発表が本格化するなかで買い切れないという雰囲気。

ここからは日米の決算発表が本格化することに加え、日銀の金融政策決定会合や米FOMC(公開市場委員会)などもあり、神経質な相場が続くと思う。

テクニカル分析

日経平均
25日移動平均線と75日移動平均線がゴールデンクロスとなったが、その水準で上値を押さえられており、いったんは雲のサポートを確認することになるのだろう。25日移動平均線が下落に転じるところでいっしょに下落となりそうだ。

あれやこれやと一言

指数は堅調だが、特に好調な決算や景気の良い話が出ているわけではなく、あくまでも目先の需給だけでの上昇ということなのだろう。指数の上値が重くなるところでもあり、上値の重さが確認されると「買われすぎ銘柄」から売り直されるのではないかと思う。

決算発表が本格化するなかで、改めて好業績を好感することはないだろう。「決算発表でどこまで楽観的で強気な見通しが示せるのか」と考えれば、かなり悲観的にならざるを得ないと思う。金融緩和の終了も、近い内に取り沙汰されるだろうし、引き続き上値が重い展開になるだろう。

意外に堅調な相場といえるが、特にテーマがあるわけではなく、業績面での不安が払拭されたということでもない。そろそろ買えない状況になって、手仕舞い売りに押されることになるのでは。買い戻し一巡したものから売られるだろう。

来週の日銀の金融政策決定会合なども気にかけておいた方が良い。審議委員のなかで円安を懸念する向きも出て来ると思われるし、実際に企業業績への影響が取り沙汰されることもあるだろう。いずれ金融緩和が終了するということを考えなければならない。

当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。