この記事は2022年5月10日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=peshkova/stock.adobe.com)

2022年5月10日(火)の午前11時すぎに現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円において、ここから先も日米の金利差は広がるだろう。よって、円売りの流れは続きそうだ。ただ、上がりつつも所々ポジション調整が入るため、あまり高いところを買ってしまうと切らされることになるので注意が必要。

また、FOMCや米雇用統計などのイベントを終えたため、再びファンダメンタルに着目する形になるだろう。現在、米国株が崩れてその分米国債が買われ、長期金利が低下したためドルが売られている訳だが、ここからは株が続落するのか、つまりリスクオフが継続するのかを見ていかなければならない。

昨日(2022年5月9日)はゴールドも原油も、商品価格が全て崩れているので、その辺りがきな臭い気はするが、大きな意味で、円売りの流れは変わっていないと考えている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは129~132円。引き付けて買い方向は間違いなさそうだ。

本日10日(火)の午前10時すぎに129.8円付近まで緩んだが、下方向は129円ちょうどからミドルにかけてはしっかり買っておきたいゾーン。

また、昨日、131.35円付近の高値を付けたが、これより上の131.5円を超えてくるとストップの買いなどが出てくるので、一瞬、跳ねそうな131円台後半から132円手前ではしっかり利食っておきたい。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。