この記事は2022年6月28日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年6月28日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。
現在の為替相場の傾向や相場観
今週は2022年6月の最終週。今回は月末、半期末、四半期末と、節目の月末になるので、少し大きめのリバランスになる可能性がある。基本的にはここまで円高・ドル安だったので、その反対方向に動きやすい。
また、方々で既に報道されているように、GPIFが4兆円ほどの米国株の買いを入れてくるようだ。株は堅調になるが、米ドル/円は月末に向けて、ドル売りが出やすいだろう。
また来月2022年7月には参院選があるが、海外勢としては、自民党の勝利を織り込んでいる。
そのため今回の選挙後、3年間大きな選挙がないということになると岸田首相の権力基盤は盤石で、日銀の極端な金融緩和政策に対しても注文をつけてくるようになり、日本の超金融緩和政策についても、変更を迫られる流れになると考えている人も多い。
ということで、2022年7月以降、7月20日に向けては円買いドル売りが出やすくなるだろう。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円は、3月から20円上がっているので、少し調整期間に入ると見ている。
130~138円くらいの高値圏でのレンジ相場に入っていくのではないだろうか。少し難しい相場になるかもしれない。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。