この記事は2022年6月27日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=NINENII/stock.adobe.com)

2022年6月27日(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

2022年6月20~26日の主要通貨の対ドルでの騰落は、下落通貨は円(-0.16%)のみとなった。円は全ての通貨に対しパフォーマンスで劣り、結果、クロス円が上昇している。

このところ整理売りが続いてきた米株は、週足で底値圏から大きな反発、リスクセンチメントの改善からクロス円の上昇を支えている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

まず、今週は月末、四半期末、半期末が重なる週となるだけに、特殊な資金フローの発生には要注意。

イベント的には、2022年6月27日(月)~2022年6月29日(水)の日程でポルトガルの保養地シントラでECBフォーラムが開催される。この会合のタイトルは「世界が急速に変わるなかでの金融政策への挑戦」。

注目は2022年6月29日(水)、日本時間22時から予定されるラガルドECB総裁、パウエルFRB議長、ベイリーBOE総裁らのパネルディスカッションだろう。

過去2017年6月の会合では、当時の元ドラギECB総裁が「デフレはリフレに変わった」と発言。その後のユーロ上昇相場のラリーの起点となったことから注目度は高い。おそらく、金融政策の引き締め強化を確認する場となりそうだ。

為替市場では独歩安が続く円だが、引き続き米ドル/円やクロス円の深い押し目は買い場だろう。米ドル/円で133.00~137.00円、ユーロ/米ドルで1.0450~1.0700ドル、ユーロ/円で141.00~145.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。