この記事は2022年7月4日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PIXTA)

2022年7月4日(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

2022年6月26日~7月3日の主要通貨の対ドルでの騰落を振り返ると、円は下落通貨のなかで最下位(-0.01%)となり、先々週末とほぼ同じ水準で引けている。

週間の値幅は2円47銭、昨年来高値の137.00円まで上昇したものの、週足でみれば十字線となっており、ドルの上昇には気迷いもみられ始めている。

2022年7月1日(金)発表のISM製造業景気指数の低下から、アトランタ連銀の公表するGDPナウウ-2.1%まで低下、景気後退入りが迫っている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

このところの米国の経済指標には、インフレ高進に加え金融引き締めの影響が出始め、市場予想を下回るものが多くなっている。

こうしたなかで、2022年7月8日(金)に米国6月の雇用統計の発表をむかえる。雇用関連指標は、経済指標のなかではハードデータ、つまり景気の遅行指標であり、景気の拡大局面では良好な結果で半ば当然。

ただ、毎週発表される新規失業保険申請件数などは明らかに底入れし始めており、この先に非農業部門雇用者数の増加減少、失業率の悪化等の変化が出始める可能性がある。

今週は米雇用統計を控え、それまでは、米ドル/円は高値圏でのレンジ取引を視野に入れている。

週間レンジでは、米ドル/円で133.00~137.00円、ユーロ/米ドルで1.0350~1.0600ドル、ユーロ/円で139.00~143.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。