この記事は2022年6月30日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=takasu/stock.adobe.com)

2022年6月30日(木)の午前11時すぎに外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円は2022年6月29日(水)の海外市場で24年ぶり高値を更新。2022年6月22日に付けた直近高値136. 71円前後を超えて1998年9月以来の137.00円付近までドル高・円安が進んだ。

パウエルFRB議長のタカ派発言で、FRBと日銀の政策スタンスの違いが改めて意識された。一方で、米長期金利はドイツのインフレが鈍化したことなどを受けて低下。

これが重しとなり、高値更新後は一時136.30円台へと上げ幅を縮める場面もあった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

2022年6月30日(木)は米5月個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)が発表予定で、市場予想によると前年比+6.4%へ小幅に加速する見通しだ。

米ドル/円は月末・四半期末・半期末に絡んだ特殊フローや短期筋の持ち高調整で乱高下する可能性もあるが、値動きに対する本筋の材料はあくまでも米長期金利(日米金利差)だろう。137円台定着に向けたカギはPCEデフレーター発表後の米長期金利の動きになりそうだ。

2022年6月30日(木)の想定レンジは135.70~137.50円。

▽米ドル/円の月足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。