この記事は2022年7月5日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=beeboys/stock.adobe.com)

2022年7月5日(火)の午前11時すぎに現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

2022年7月5日(火)、米ドル/円は136.35円付近の高値をつけているが、なぜこんなに強いのか理由は正直よくわからない。

2022年7月4日(月)は米国が休場だったため動かないと思っていたのだが、値が上げられた状態で2022年7月5日(火)のアジア市場へ。そして仲値不足による上昇で、上がったたまま下がってこないという状況だ。

先週2022年6月29日(水)に137円ちょうど付近の高値を付けたものの、2022年7月1日(金)には134.75円付近の安値を付けた。そのため、135円台後半から136円台は売りとして魅力的に思えてしまい、ショートで入る人が多い。

しかし売っても下がらないため、ここから136.50円のストップが溜まっていくことが予想される。欧州時間でストップが引っかけられて136.75~136.80円に跳ねる可能性はかなり高そうだ。

どんな相場にもベア派というのは必ずいて、137円台から134円台まで下がった際、ほら見ろと言わんばかりに134円台まで売ったのがファンドなどの大口で、そのポジションを2022年7月5日(火)切っていることによる上昇という気がする。

現在の為替相場の戦略やスタンス

2022年7月5日の米ドル/円予想レンジは133.50~136.90円。前述の通り、ストップを引っかけられて跳ねた場合、本日5日(火)中に予想上値を超えることも十分考えられる。上昇トレンドはまだまだ継続しており、売っても下がらなさそうだ。

ということでレベル感でのショートは厳禁。戦略的にはやはり押し目買いだろう。また、もし137円を突破した場合、137円ミドルや後半までの上昇の可能性を感じる。よって137円台という高値圏でも怖々買ってみるのも面白いかもしれない。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。