この記事は2022年7月5日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年7月5日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。
現在の為替相場の傾向や相場観
米リセッション懸念が台頭してきており、米金利が低下してきている。そのため、目先の円安は一服するのでは。との見方も出てきている。個人的にも先週はしばらく高値圏での持ち合いではないかと考えた。
しかしながら、米金利の水準を考えると米ドル/円は128円付近まで調整していないとおかしい。にもかかわらず、下がる気配がほぼない。
日米金利差が米ドル/円の上昇要因とされてきたが、より日本の金融政策が維持されるかどうかに焦点が移ってきているためだと思う。
現在の為替相場の戦略やスタンス
参院選後の2022年7月の日銀金融政策決定会合で黒田総裁が政策変更するかどうかはわからないが、政策変更を催促する相場が続くだろう。
米金利が下がっても米ドル/円が落ちず、むしろ上昇する動きをマーケットが認識すると、米ドル/円の高値トライがまた始まるのではないだろうか。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。