この記事は2022年7月19日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=cassis/stock.adobe.com)

2022年7月19日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

2022年7月21日(木)に、日銀とECBの政策金利発表を控えている。日銀に関してはおそらく政策変更はないだろう。

これまでの為替相場は、日銀の政策金利発表前後は円安に動いていた。今回もインパクト的には小さくなるとは思うが、円安の値動きとなりそうだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ユーロ/米ドルも下げてきたが、FRBの1.00%利上げを織り込む格好でパリティ(1.0000ドル)を割り込んだ訳だが、現在、利上げ予想は0.75%に収斂している。そのため調整で1.0200ドル付近まで戻した。

ただ、パリティを本格的に割り込むにはそれなりの時間が掛かることが予想されるため、基本的にはユーロ/米ドルは戻り売りだろう。1999年もパリティを割るのに2カ月ほどかかった。最終的には割るとは思うが、しばらくは上下しつつ、1.0000~1.0200ドルでのもみ合いを想定している。

米ドル/円も140円を手前に買われ過ぎのため、140円手前でもみ合いの展開を想定している。

▽米ドル/円の日足チャート

220719shimaL
(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。