この記事は2022年8月1日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=metamorworks/stock.adobe.com)

2022年8月1日(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

2022年7月25~31日の主要通貨の対ドルでの騰落は、先々週に続き、全ての通貨が上昇とドル売りが続いている。

円(+2.11%)はその上昇最上位に位置しており、米ドル/円の下げが突出、春以降の円売りの流れに大きな調整の波が押し寄せている。

パウエルFRB議長がFOMC後の記者会見で、利上げペースの減速の可能性を示唆、先週末に発表の米国のGDPも市場予想を下回り、金利の低下から、為替市場ではドルが売られている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

2022年8月第一週はここまでのような市場の流れが続くかに、まず注目したい。

米10年債金利でみれば、6月中旬の3.50%水準から、先週末の2.70%割れまで大幅に低下している。FOMCメンバーのみる今年の年末のフェデラルファンド(政策)金利の水準が3.4%であることを踏まえると、やや下げ過ぎの様相だ。

確かに、上述の様に米経済指標の一部には鈍化の傾向がみられるものの、インフレは依然加速しており、FRBによりインフレ退治は続く。

今週は、2022年8月1日(月)発表のISM製造業景気指数や5日(金)の米雇用統計の結果次第では、米ドル/円が130円に近づく展開を排除しない。ただ、これはあくまでサブシナリオであり、今週は緩やかな反発を見込む。

週間レンジでは、米ドル/円で131.00~136.00円、ユーロ/米ドルで1.0000~1.0300ドル、ユーロ/円で133.00~138.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。