この記事は2022年7月27日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PIXTA)

2022年7月27日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

2022年7月28日(木)日本時間未明のFOMCを前に、市場ではリセッション懸念が増大している。先週発表された欧米のPMIが節目の50を下回ったことを受けて、近い将来のリセッション発生サインが点灯した形だ。

FOMCでは利上げ幅(0.75%か1.00%か)に目が行くが、声明文やパウエルFRB議長の記者会見から、今後の利上げペースや、米リセッションへの懸念についても注目をしたい。

これまでは、金融緩和を続ける日銀と、金融引き締めに動く主要国中銀という、金融政策の違いで円が売られ続けてきた。

マーケットの主役が世界的なリセッションに交代するのであれば、これまでの円売り一辺倒からゲームチェンジすることもあるだろうか。

現在の為替相場の戦略やスタンス

FOMCの内容に左右される相場となる。政策金利発表直後は、1.00%利上げの可能性も残されていることから、市場予想のコンセンサス通り0.75%利上げの場合は、ややドルに売り圧力が加わるかもしれない。

声明文やパウエルFRB議長の会見でも、これまでのような米国の力強さを肯定する文言が見られない場合など、リセッションが意識される展開では リスクオフの円高も考えられるだろう。

また、月末リバランスも出るとすればドル売りの可能性が高いので、短期的には米ドル/円のショートが正当化されるシナリオも想定しておきたい。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。