この記事は2022年8月10日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


(画像=PIXTA)

2022年8月10日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

2022年8月第一週は力強い米雇用統計が確認されたことでリセッション(景気後退)懸念が後退した他、台湾有事もやや鮮度が落ちており、リスクオフムードは一服。

米ドル/円も139円から130円へ急落のほぼ半値戻しとなる135円台まで値を戻している。135円での膠着状態が続いているが、今夜10日(水)に発表される米CPI(米消費者物価指数)で方向感が出るか期待をしたい。

事前予想は前年比+8.7%で先月の+9.1%からインフレはピークアウトするとの見方が優勢だ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

世界中が注目しているだけに米CPIではそれなりの値動きは出てくるだろう。指標後は大きい玉がぶつかるので初動をとらえるのは難しいが、第二派のトレンドが出てくれればそちらを狙っていきたい。

インフレのピークアウトがコンセンサスとなっているだけに+9%台の結果となればテールリスクから大相場になりそうだ。

ただ、高い数字が出ても引き締め強化→リセッションが意識されて上値が伸びないケースもある。梯子を外されないためにも勝負は短期に徹して深追いは避けたい。

▽米ドル/円の1時間足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。