この記事は2022年8月8日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PIXTA)

2022年8月8日(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

2022年8月5日の主要通貨の対ドルでの騰落は、全ての通貨が下落に転じ、ドルは全面高の展開となっている。円は下落の最上位(-1.38%)に位置する。

米ドル/円は瞬間風速で昨年来高値139.39円から130.41円まで8円98銭の下落となったが、すでにその50%の戻しを達成している。

2022年8月5日(金)発表の米国の雇用統計が市場予想を大幅に上回り、ドル買いが加速、135円台を回復した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

8月第二週はこの流れの継続性を占うという点で、まず、8月10日(水)発表の米国の7月のCPI(消費者物価指数)の結果に注目している。

すでに原油先物価格は、90ドル割れとロシアのウクライナ侵攻前の水準まで下落している。足元では、米国のガソリン価格も大幅にピークアウトしており、今回この影響からCPIもわずかに小緩むと予想されている。

先週の安値130.41円から反発を鮮明とする米ドル/円だが、この通りの弱めの結果となると上昇一服だろう。さらに、8月は直近30年では、12勝18敗で米ドル/円の終値は始値を下回る典型的な下落の月となっている。

8月はCPI次第の側面が大きいが、米ドル/円の上昇の継続性は控えめにみている。週間レンジでは、米ドル/円で132.00~137.00円、ユーロ/米ドルで1.0000~1.0300ドル、ユーロ/円で135.00~139.50円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。