この記事は2022年8月5日(金)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=and4me/stock.adobe.com)

2022年8月5日(金)の午前8時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

中国人民解放軍は台湾周辺での軍事演習を開始し、台湾沖にミサイル11発を発射したとの報道で、台湾海峡を巡る緊張が一気に高まる展開。

防衛省は弾道ミサイル4発が台湾本島上空を飛翔、5発が日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したと発表。中国ミサイルの台湾上空通過および日本のEEZ内落下は初めて。

マーケットはリスクオフに傾斜し、米ドル/円は一時132.77円まで反落。一方、BOEは政策金利を0.5%引き上げ1.75%とした。これは27年ぶりの大幅利上げ。

ベイリーBOE総裁は「9月およびその後の会合ではあらゆる選択肢が議論の対象となる」と説明。ポンドは一時大きく値を下げたが、0.5%は織り込み済みだったこともあり、反発して終了。

現在の為替相場の戦略やスタンス

2022年8月4日のマーケットは「ペロシ米下院議長の台湾訪問」により、神経質に乱高下。FXトレーディングはフレキシブルであることは重要だが、ヘッドラインによって、右往左往するぐらいであれば方針は決めておき、あまり振り回されないようにしたいところ。

ドイツを中心としたユーロ圏のエネルギー危機、およびイタリア政局の不安定さは何も改善がないため、戦略はユーロ/スイスフラン、ユーロ/円の戻り売り継続。

▽ユーロ/スイスフランの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。