この記事は2022年8月3日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Rabbit_1990/stock.adobe.com)

2022年8月3日(水)の午前11時すぎに現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

ペロシ米下院議長が無事台湾を訪問。副大統領に次いで大統領継承順位2位の現職の下院議長の訪台は、1997年以来25年ぶり。

(バイデン米大統領がなんらかの事情で大統領職を遂行できなくなった場合、カマラ・ハリス副大統領が大統領職を代行。さらに副大統領にもなにかあれば、下院議長、つまりペロシ氏が大統領職を代行することとなっている。)

ペロシ米下院議長の訪台を受け、中国はミサイル試射と軍事演習の実施を発表。軍事演習は台湾周辺で2022年8月4日(木)~7日(日)に行うとしている。マーケットの緊張感は高まり、一時円高が急速に進行した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米10年債利回りは2.5143%まで急落。ただ2.50%のサポートはブレイクできず、米10年債利回りは一気に2.77%に急騰。米ドル/円も一気に134.00円レベルまで反発。ユーロ/円も136.00円レベルまで急騰。

FFレートが現在2.50%のときに米10年債利回りが2.50%から大きく乖離するとも思えないため、米ドル/円は130円ミドルで短期のボトムをみた公算が高いと想定。

ただ当記事で何度か紹介しているように、2022年後半のテーマは円売りより、ユーロ売り。ノルドストリーム1をきっかけとした独のエネルギー問題に加え、ドラギ伊首相辞任による伊政局混乱による10年債スプレッドの拡大といった問題は、なにひとつ解決されないまま。こうした問題がユーロの上値を重くしている。

ユーロ/スイスフランのショートは継続しつつ、ユーロ/円、ユーロ/米ドルの戻り売りで臨みたい。

▽ユーロ/円 の日足チャート

220803nishiharaL
(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。