この記事は2022年8月2日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PIXTA)

2022年8月2日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

円安の調整相場が続いている。またここに来て米国のペロシ下院議長が、早ければ2022年8月2日(火)夜にも台湾を訪問するというニュースが入ってきた。

これに関しては、大きく取り上げている方もいるようないないような感じだが、中国側は訪台となると、対応のステージを上げていかざるを得ないため、台湾有事もありうることを想定しなければならない。

そうなってくると、米ドル/円のレベルがどうとか金利がどうとか、そういう次元ではなくなってくる。実際、米国の10年債が2,5%近くまで来ているが、米国のインフレの状況を考えると、ここまで金利が下がる必要もないように思える。

もちろん、リセッション懸念もあるが、これまでの相場とは変わってきているため、今後の事態の推移を見極めたいところ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ペロシ下院議長の訪台がなぜなのか、まったく理解ができない。これは中国が軍事行動を起こしても構わないということになるため、小規模な軍事行動を起こした場合、ウクライナでも戦争が起きているときに、米国がどういう対応をするのかが気になるところ。おそらく規模的にはそれほどではなくとも、小規模ないざこざが起こることは十分に考えられる。

そうなった場合、円のレベルというのは想定しがたいが、おそらく最初のアクションは円高、そしてその後は円安、ということにはなりそうだが、想定外のことが起こる可能性を孕んでいるため、トレードは様子見したほうがいいかもしれない。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。