この記事は2022年8月2日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PIXTA)

2022年8月2日(火)の午前11時すぎに現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円は先週の取材でも述べたように、大幅な下落となった。米債利回りが2.52%割れまで下がってきた。

2022年7月31日は2.7%を割るとまずいと言っていたが、ここから2.5%も割っていけば米債は更なる下落となり、米ドル/円も130円割れが考えられるだろう。ロングの投げも加わっているため、下落が止まらない状態だ。

また、数年前からそうだったが、北海道や東北などのリゾート開発が進んでいるが、国内ではあまり売れておらず、海外、主に中国や韓国の投資家が買い占めているようだ。

そのため、彼らに有利な円安相場の際には尚更、大きめのポジションを仕込んでいる可能性もあり、この下落をより加速させていることも考えられるのではないだろうか。

現在の為替相場の戦略やスタンス

2022年8月第一週の米ドル/円予想レンジは、7月31日(日)時点では、131.35~135.50円と想定。しかし週明け以降、急激な下落で既に予想を割り込んでいるため、改めて128.50~133.50円に仕切り直したい。

戦略的には、買いから入るというのは現時点では下値が固まらない限りは考えられないので売りから入るしかなさそうだ。慎重に戻りを売って、なるべく期間長めのポジションは持たないようにし、小まめに損切や利益確定をしつつ、売り回転で臨みたい。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。