この記事は2022年8月9日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Dario Lo Presti/Shutterstock.com)

2022年8月9日(火)の午前11時すぎに現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

先週5日(金)に発表された雇用統計以降、9月の米利上げは0.75%がメインシナリオになってきた感じだ。雇用統計前までは「0.5%予想」が強かったのだが、雇用統計の良好な結果を受けて、「0.75%予想」のマーケット関係者が約7割まで増えてきている。

米ドル/円は現在もみ合いで、確かに上値は重く、今のところ135円ミドルで2回頭を抑えられている。ただここから、実際に136円まで行けるのかどうか上値を確認しに行く動きが出てくるのではないかと考えている。

方向性としてはドル堅調でインフレ圧力が強く、利上げ期待が高まれば高まるほど、ドルの下値が切り上がる展開を想定。

本日9日(火)でも緩んで来てはいるが、それでも134円ミドルは割っていかない。雇用統計発表時、米ドル/円は133.20円付近だったが、もうそのレベルまではそう簡単に落ちないのではないかという気がしている。

明日10日(水)夜のCPIが予想より強ければ利上げ期待がさらに高まり、ドル買いになりそうだ。今回のCPIにはマーケットは相当注目しているので、要チェック。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは133.00~137.50円。前述の通り、予想下値レベルは可能性としてはかなり低いものの、一昨日7日(日)に立てた予想レンジで行きたいと思う。

戦略的には押し目買いから入って、跳ねたところ、136円台ミドルから137円にかけて上がったところで利食いたい。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。