この記事は2022年8月31日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Who is Danny/stock.adobe.com)

2022年8月31日(水)の午前10時すぎに現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

先週26日(金)のパウエルFRB議長の講演で、本人が「インフレを抑制するためにはある程度の苦痛を伴う」と解説したとおり、米国株は続落。

クレディ・スイスの「予言者」ともいわれるゾルタンポズサーは、パウエル氏の講演を受けてさっそく「パウエルFRB議長がインフレ抑制のために経済を『恐慌』に追い込む(Powell Will Push The Economy Into A "Depression" To Curb Inflation)。」とコメントしている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

恐慌がやってくるのだろうか。パウエル氏の講演後、マーケットの注目は株に集中している。本日31日(水)まではまだ8月だが、9月は米国株にとって、あまり良い月ではないので、明日9月1日(木)からの米国株の急落に警戒。

株下落に対しては、今年の米ドル/円は反応しないのだが、リスクアセットの豪ドル/円、米ドル/円は追随する傾向があるため、9月に向けて豪ドル/円、米ドル/円の戻り売りで臨みたい。

▽豪ドル/円 の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。