この記事は2022年9月13日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PIXTA)

2022年9月13日(火)の午前11時すぎに現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円は2022年9月7日(水)、144.99円付近まで上伸し、その後141.51円付近まで急落した。根っこのロングが高値圏で捕まっているため、そう簡単には144円ミドルから上には、上がらないと思っている。

ただし、ロングを投げた後、一部141円台ミドルから売り上がったショートがいるため、2022年9月12日(月)のように143.50円付近まで買い上がったりする。

中長期でのロングが上にいて、短期でのショートが下にいそうな感じがするので、今週は、ここからしばらく、もみ合いながら下値固めをする週となりそうだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは141.00~144.50円。2022年11日(日)に考えた際は予想下値は140.50円だったが、そこまでは落ちなさそうなので修正したい。

今回、144.99円の高値を付けた際、マーケット参加者の多くがブルになり、アナリストなどが「150円まで行きそうだ」、「買って(さえ)おけばいい」といったコメントをし始めた。

しかし個人的にはそれほど簡単には行かないと思っている。ここからCPIや米利上げ動向なども見ながら、米ドル/円はゆっくり上昇してくるイメージだ。

ただ、143円後半~144円にかけては、特に戻りは相当重くなると見ている。そのため、下で買ったロングは、このゾーンでは確実に利食っておいたほうがよさそうだ。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。