この記事は2022年9月12日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=metamorworks/stock.adobe.com)

2022年9月12日(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

主要通貨の対ドルでの騰落は、下落通貨は円(-1.73%)とNZドルのみだった。円は、2週続けて下落の最上位に位置する。

米ドル/円は、昨年来高値を大幅に更新する144.99円まで上伸、瞬間風速で今年の値幅は31円52銭に拡大した。スイスでは、9月中のマイナス金利の解除が確実視され、このままだと、主要国で日本だけがマイナス金利を採用する国となる。

スイスフラン/円も上げ幅を拡大しており、この余波で、ユーロ/円の先週のレンジも6円を超える。ただ、週末にかけては、黒田日銀総裁の発言もあり、米ドル/円は上げ幅を大幅に縮小して引けている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

9月半ばに開催予定のFOMCを前に、2022年8月13日(火)に発表される米国の8月のCPI(消費者物価指数)の発表が最後の重要経済指標となる。全米平均のガソリン価格は6月に比べ、8月は約20%程度下落しており、CPIも低下が予想されている。

こうした結果を一部織り込み、金利の市場では再び2023年の利下げを織り込み始めている、今週も米ドル/円の深い押しは買い場だろうが、円安をめぐり、けん制発言なども相次いでおり、予期せぬ反落には注意しておきたい。

週間レンジでは、米ドル/円で139.50~144.50円、ユーロ/米ドルで0.9900~1.0200ドル、ユーロ/円で141.00~146.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。