この記事は2022年9月9日(金)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Kotchapan/stock.adobe.com)

2022年9月9日(金)の午前8時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

ECBは0.75%の利上げを決定。 成長見通し悪化の中でもインフレとの闘いを加速させ、今後「数回の」追加利上げを実施する方針も示唆。 ラガルド総裁は記者会見で、0.75%の利上げは「標準」ではないとした上で、「断固とした行動を取る必要があった」と説明。

0.75%の利上げは金利先物市場でフルに織り込まれていたこと、加えてユーロ/米ドルは0.9000~1.0000ドルの間に散見されるオプションの影響で、多くの材料があるにも関わらず、狭いレンジ内に抑え込まれている。

しかし、ユーロ/スイス同様、ユーロ/米ドルもトレンドは変わらないため、ユーロ/米ドルは戻り売り。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は一時143.32円へと下落。 3者会合(=財務省・日銀・金融庁)で、神田財務官が「明らかに過度な変動だ。ファンダメンタルズだけでは正当化できない。あらゆる措置を排除せず、為替市場において必要な対応を取る準備がある」と述べ、円安をけん制したことで値を下げた形。ただ、あくまでも牽制しただけなので、効果も一時的。

米2年債利回りが3.5035%に上昇したことに連れ、米ドル/円も144.00円レベルに反発してクローズした。米ドル/円の押し目買い、ユーロ/スイス、ユーロ/米ドルの戻り売り。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。