この記事は2022年9月8日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PIXTA)

2022年9月8日(木)の午前11時すぎに外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円は日米金利差拡大観測を背景に、昨日7日(水)の海外市場で一時144.98円前後まで上伸して1998年8月以来約24年ぶりの高値を示現。

ただ、心理的節目の145.00円を前に伸び悩むと、利益確定売りに押されて143円台後半へと上げ幅を縮小している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日8日(木)はパウエルFRB議長の講演に注目。議長は引き続きインフレ抑制に全力で取り組むタカ派姿勢を示す公算が大きい。

また、本日8日(木)はECBも政策金利の引き上げを発表する見通しだ。引き締めスタンスを強める欧米中銀と、日銀の「金融緩和を維持する以外に選択肢はない」とのスタンスの違いが改めて意識されそうだ。

これらを受けて米ドル/円が再び145.00円の突破を試す可能性もあると見ている。145.00円にはオプション絡みの「トリガー条項」が多数設定されているとの情報もある。接近すれば防戦売りが強まる一方で、上抜ければ買いが加速すると見られ、攻防の行方が注目される。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。