この記事は2022年10月21日(金)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年10月21日(金)の午前8時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日20日(木)のNY市場ではFRB当局者からタカ派発言が相次いだほか、短期金融市場では政策金利が2023年上期に5%に達し、そこがピークになるとの見方が拡大し、それを織り込む形で米金利が上昇。米10年債利回りは10bp余り上げて4.23%付近へ上昇。
一方、米ドル/円は150.08円に到達後、149.55円まで反落。これで米ドル/円もいったん上昇一服と思われたが、米金利がさらなる金利高を織り込む形で上昇したため、反発し一時150.29円まで上昇、再度150円台前半を回復した。
現在の為替相場の戦略やスタンス
FF金利先物は来年春5%を織り込んでおり、これで利上げを充分に織り込んでいると想定しており、米金利の転換は近いと考えているが、2年債利回りは高止まりする可能性がある。
呼応して相関性の高い米ドル/円も高止まりする可能性があるため、米ドル/円ではなく、豪ドル/円などのクロス円の買いのほうが効率的か。
仮に介入が入れば、それを利用して米ドル/円を押し目買い、介入がなければ、豪ドル/円の押し目買いで。
▽米ドル/円の日足チャート
*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。