この記事は2022年10月24日に「CAR and DRIVER」で公開された「ポルシェ911カレラの軽量バージョン「カレラT」が日本デビュー」を一部編集し、転載したものです。


ポルシェ911ファミリーにツーリングを意味する“T”のグレード名を冠した「カレラT」を設定。リアシートや遮音材などを省いて軽量化し、シャシーにはPASMスポーツサスペンションを採用。車両価格は1,640万円に設定

ポルシェ ジャパンは2022年10月19日、第8世代のポルシェ911(992)に新グレードの「カレラT」をラインアップし、同日より予約受注を開始した。車両価格は1,640万円に設定する。

ポルシェ911カレラの軽量バージョン「カレラT」が日本デビュー
▲ポルシェ911カレラT 価格:7MT1,640万円 全長4,530×全幅1,852×全高1,293mm ホイールベース2,450mm 車重1,470kg 最高速度291km/h 0→100km/h加速4.5秒 写真のボディカラーはパイソングリーン

ツーリングを意味する“T”のグレード名を冠し、現行の911カレラと911カレラSの中間に位置する911Tは、「ぜい肉をそぎ落とした特にスポーティなセットアップ」というコンセプトのもと、車体の軽量化やスポーツサスペンションの採用、専用のディテールパーツの装備などを実施して、ピュアで爽快なドライビングプレジャーを凝縮させたことが特徴である。

ポルシェ911カレラの軽量バージョン「カレラT」が日本デビュー
▲リアシートの省略や遮音材の削減、軽量ガラスおよび軽量バッテリーの採用などを実施して軽量化を果たす。オプションで軽量カーボンルーフも選択可

軽量化に関しては、リアシートの省略や遮音材の削減、軽量ガラスおよび軽量バッテリーの採用などを図り、車重はMT1,470/PDK1,505kg(911カレラのPDK車比で35kg減)に収める。オプションで軽量カーボンルーフの選択も可能だ。

パワーユニットは911カレラと同様で、最高出力385ps/6,500rpm、最大トルク450Nm/1,950~5,000rpmを発生する2,981cc水平対向6気筒DOHCツインターボエンジンを搭載。スポーツエキゾーストシステムやブラックテールパイプも装備する。

トランスミッションには標準で7速MTを組み合わせ、さらに8速PDK(デュアルクラッチトランスミッション)も用意して、後輪を駆動。性能面では最高速度が291km/h、0→100km/h加速がMT4.5/PDK4.0秒を実現した。

ポルシェ911カレラの軽量バージョン「カレラT」が日本デビュー
▲パワーユニットには最高出力385ps、最大トルク450Nmを発生する2,981cc水平対向6気筒DOHCツインターボエンジンを搭載

シャシー面については、標準モデル比で車高が10mm低くなるPASM(ポルシェアクティブサスペンションマネージメント)スポーツサスペンションやスポーツクロノパッケージを標準で組み込み、さらに駆動系にはリミテッドスリップリアディファレンシャルを備えたポルシェトルクベクトリング(PTV)を採用。オプションとして、リアアクスルステアリングやパワーステアリングプラスも用意する。

シューズは前8.5J×20/後11.5J×21サイズの10スポーク(ハイグロスチタニウムグレー)カレラSホイールと、前245/35ZR20/後305/30ZR21サイズのタイヤを装着した。

ポルシェ911カレラの軽量バージョン「カレラT」が日本デビュー
▲標準モデル比で車高が10mm低くなるPASM(ポルシェアクティブサスペンションマネージメント)スポーツサスペンションを装備
ポルシェ911カレラの軽量バージョン「カレラT」が日本デビュー
▲前8.5J×20/後11.5J×21サイズの10スポーク(ハイグロスチタニウムグレー)カレラSホイールを装着

エクステリアに関しては、ドアミラーやトリムストリップ、リアリッドグリル、“PORSCHE”ロゴ、“911 Carrera T”ロゴなどを専用のアゲードグレーで彩り、さらにドア下部にアゲードグレーの“911 Carrera T”デコレーティブサイドロゴを、フロントガラス最上部にグレーの着色を配する。

ボディカラーはスタンダードのソリッドカラー(ブラック/ホワイト/ガーズレッド/レーシングイエロー)と、メタリックカラー(ジェットブラック/ゲンチアンブルー/GTシルバー)のほか、スペシャルカラーとしてカーマインレッド/シャークブルー/パイソングリーン/クレヨンを用意。さらに、110種類を超える色調の塗装がそろった「ペイントトゥサンプル」プログラムも選択可能とした。

ポルシェ911カレラの軽量バージョン「カレラT」が日本デビュー
ポルシェ911カレラの軽量バージョン「カレラT」が日本デビュー
ポルシェ911カレラの軽量バージョン「カレラT」が日本デビュー
▲ドアミラーやトリムストリップ、リアリッドグリル、“PORSCHE”ロゴ、“911 Carrera T”ロゴなどを専用のアゲードグレーで彩る
ポルシェ911カレラの軽量バージョン「カレラT」が日本デビュー
ポルシェ911カレラの軽量バージョン「カレラT」が日本デビュー
▲ボディカラーは110種類を超える色調の塗装がそろった「ペイントトゥサンプル」プログラムも選択可。写真はガルフブルー

内装については、マットブラックの装飾トリムやハイグロスブラックの装飾インレイ、GTスポーツステアリングホイール、4-wayスポーツシートプラス、“911 Carrera T”ロゴ(ブラック)入りブラッシュドアルミニウムドアシルガードなどを装備して、スポーティなコクピットを演出。

また、シートベルトやシートセンター・アクセントストライプ、デコレーティブスイッチ、ヘッドレスト“911”ロゴ刺繍などのディテールをコントラストカラーのスレートグレーまたはリザードグリーンで彩る専用アレンジの“911Tインテリアパッケージ”をオプションで設定する。

さらに、アダプティブスポーツシートプラス(18-way、電動)とRace-Texのシートセンターを配してスポーツ性を高めた超軽量フルバケットシートや、センターコンソール、ドアパネルのアームレスト、ダッシュボード上部、ドアパネルトリムもレザーで覆うエクステンデッドレザーインテリアなどをオプションで用意した。

ポルシェ911カレラの軽量バージョン「カレラT」が日本デビュー
▲マットブラックの装飾トリムやハイグロスブラックの装飾インレイ、GTスポーツステアリングホイールなどを装備してスポーティなコクピットを演出。日本導入モデルのハンドル位置は右/左
ポルシェ911カレラの軽量バージョン「カレラT」が日本デビュー
▲トランスミッションは7速MT(写真)と8速PDKの選択が可能
ポルシェ911カレラの軽量バージョン「カレラT」が日本デビュー
▲“911 Carrera T”ロゴ入りブラッシュドアルミニウムドアシルガードを配備
ポルシェ911カレラの軽量バージョン「カレラT」が日本デビュー
▲4-wayスポーツシートプラスを標準装備。オプションの“911Tインテリアパッケージ”を選択すると、ヘッドレストにスレートグレーまたはリザードグリーンで彩る“911”ロゴ刺繍が入る
ポルシェ911カレラの軽量バージョン「カレラT」が日本デビュー
▲リアシートを省略したキャビン後部はラゲッジスペースとして使用できる
Writer:大貫直次郎

(提供:CAR and DRIVER