本記事は、高橋貴子氏の著書『自宅教室の集客マインド好転バイブル 年商1000万円をラクに稼ぐ45のレッスン』(合同フォレスト)の中から一部を抜粋・編集しています
「1万時間の法則」よりも早く目標達成できる二つのコツ
目標を達成する方法として「1万時間の法則」があります。
「1万時間の法則」とは、ある分野のエキスパートになるためには、1万時間の努力・勉強が必要だという理論です。ただ、私の感覚では、次のようにライトに考えています。
【なりたい自分になるなら1万時間頑張るだけでいい】
ちなみに1万時間とは、1日60分(1時間)の努力で30年かかるという時間なのですが、必ずしも30年かかるわけではないと思っています。
つまり、鍛錬する密度が濃ければ、おそらく成果達成までの時間は相当短くなる。
ですから、工夫をすれば、ある意味「誰でもエキスパート」になれる可能性を持っていることになります。
私がやりたい職業をすべて経験できた秘訣
私は会社員時代に、業界も仕事内容も、まったく違う業種を4つほど経験しています。旅行業、建築・リフォーム業、ブライダル業、パン業界を渡り歩き、おおよそ6年ごとに転職をしていたので、22年の会社員経歴で5社を経験しています。
私の転職は基本的に「キャリアアップ」が主軸なので、業界が変わっても、給料は上がり続けました。途中で2回ほど営業部長も事業部長も経験しています。ただ、私は出世や役職には、それほど興味がありませんでした。
その会社でやるべきことをやり、成果を残せたら、また次の興味のある業界の新規事業の立ち上げや、新しい経験を積むために他社にいくフロンティア(開拓者)だったのです。好奇心のおもむくままに興味がある事業を経験するために会社と契約をする。その代わりにその会社が求める成果を残す。そんな生活を送っていました。
その都度、必要な資格は転職のたびに取得しています。もちろん、資格はあくまでもスタートライン。その知識を持って、実務を行いその業界のエキスパートとして仕事ができる状態を早々に実現することを繰り返していたので、1万時間かからなくても、実践の密度が濃ければ、ある程度の専門家にはなれることを体感してきています。
やりたい職業に就き、やりたいことができたコツは、おそらく「集中的に熱中する熱量」と「人よりも多く実践する現場主義」。この2点だったのではないかと思います。
ですから、1万時間かからず、それぞれの業界で実績を残すことができました。
やりたいことを叶えるためには1万時間はいらない
前述の経験から、教室の先生が叶えたいと思う「夢」はそこまで困難を極めるほどのものは少ないと感じます。「1万時間ぐらい頑張る覚悟」があれば、ほとんどのことは叶ってしまうと思っています。つまり、「習得に1万時間もいらない」、ということです。
その夢を叶える速度を上げるには、2つのコツがあります。
1つは、「他力を借りる」。他の人に夢を宣言してしまって、自分が人に見られる状態にしてしまうことです。
もう1つは、「習慣化する」。ちりも積もれば山になります。習慣化が苦手な人が多いからこそ、できる人は簡単に頭一つ抜け出ることができます。
私も叶えたい夢は、宣言してから「習慣化して実現」しています。あなたも絶対にできると信じて動いてみてください。きっと1万時間はかからずに夢を手にしているはずです。
時間管理を制する者がビジネスを制する
集客に苦労しない人ができていて、集客に苦労している人ができていないこと。
―― それはズバリ「時間管理」です。
お金と時間は密接な関係にあって、大抵、うまく稼いでいる人ほど時間に余裕があります。ただ、中には、稼げば稼ぐほど、時間がなくなっていくタイプの方もいらっしゃいます。このような方の課題は「仕組み化」です。仕組み化も結局「時間管理」がテーマになってくるのです。
ただ、「時間管理」のノウハウを語るにはテーマが深すぎて、1冊の本が軽く書けてしまうぐらいの内容があります。実際に私は『感情時間術』という本も書いています。
ここでは、主に「集客に苦労しない人の時間の使い方」に絞って伝えていきます。
集客に苦労しない時間の使い方
まず、集客に苦労したくなければ、「仕組み化」がポイントになります。
つまり「自動集客」ということです。確かに、仕組みを作るのは簡単ではありません。しかし、1年から3年じっくり取り組めば、その後の集客が驚くほど楽になるのは私自身でも、私のクライアントさんの事例でも実証済みです。
目先の楽を追うのか、未来に向かっての楽さを追うのかで「今」の動きが変わります。
そのときに必要になるのは、「お金と時間」への向き合い方です。
時間をうまく使えない人のマインドの特徴
時間をうまく使えない人のマインドには、「(1)優柔不断」「(2)執着心」という2つの特徴があります。詳しく解説していきます。
(1)優柔不断
まず、迷うだけでかなりの時間のロスをします。すぐに決断できるだけで時間の短縮になります。比較的女性に多い傾向があるといわれるのは、この「優柔不断」な思考です。迷うという状況をつくることで、決断する=覚悟をする=リスクを取る、という状況から逃げているのです。
何もしていない時間は「ゼロ」です。何か動けば経験は必ずプラスになります。
集客がうまくいっている人は、最初からとにかく動いて検証している人が多いのです。結果として最短最速でうまくいく法則を見つけ出しているということを、迷っているだけの人には知っていてほしいと思います。
(2)執着心
いわゆる「人・モノ・金」への執着です。
人への執着は過去の生徒さんへの依存、離れることへの恐怖。時代やライフステージが変わると不要になるモノへの手放しができない「モノへの執着心」。金についても「時間を買う」という感覚が持てないことで、人にお金を払って依頼することができません。
結局、いつまでも自分でやってしまうことになるため、いつまで経っても時間がつくれない人になります。お金への執着を良い意味で手放すことができると、自分でやらなくてもいいことを人に任せることができるようになります。
体が身軽になれば、自分がやるべき本来の仕事に集中できるようになり、「仕組み化&余裕」ができるようになります。結果として集客の苦しみから解放されます。
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