本記事は、高橋貴子氏の著書『自宅教室の集客マインド好転バイブル 年商1000万円をラクに稼ぐ45のレッスン』(合同フォレスト)の中から一部を抜粋・編集しています
言い訳しない人生の選択をするだけで、夢が叶う速度は10倍増し
「でも」・「だって」という言い訳言葉は、大人の女性が使うと、ビジネス社会ではかなり稚拙に聞こえるのですが、無自覚で使う方も一定数いらっしゃいます。自分の思考癖に無頓着です。どこかでこの言葉が聞こえてくるたびに「自ら幸せのチャンスを遠ざけているなぁ」と、感じてしまいます。
特に趣味から教室起業した主婦の方、フルタイムの会社員で働いたことがない先生が、わりと気軽に使う傾向があります。その言葉を使うことで相手がどのように不快に感じるのか、「でも」「だって」を言うことでどれだけ自分の評価が下がって見えてしまうのか、をわからず使っている方がいらっしゃるのは残念だと思います。
言い訳する人の深層心理にあるものはプライド
言い訳をするのは、ズバリ一言で言うと「自分は悪くない」ということを主張したい方です。つまり「プライドが高い」といえます。
もちろん、本当にご本人が悪くないケースもあります。
ただし、それもすべて引き受けて「自分がつくった結果」だと言える人は「自責思考」を持った人です。「自責思考」がある人は、人のせいにしません。それが、たとえ自分がつくり上げたものでなく環境で与えられたものだとしても、です。
言い訳をする人は「他責思考」がある人です。
つまり自分以外の何かに「責任を転嫁」する人です。そういう思考で物事をとらえると、いつまでも愚痴と不満ばかりで成長しないどころか、チャンスの神様も逃げていってしまいます。
なぜなら、チャンスというのはピンチの中に隠れていることが多いので、言い訳や不満で「他責思考」に陥っている人にはピンチが決してチャンスには見えないのです。
こんな言葉も、実は言い訳だと知っていますか?
実は、「でも」「だって」という言葉ばかりが、言い訳語ではないのを知っていましたか?
・時間がないから→「生活環境」に責任転嫁 ・お金がないから→「家計」に責任転嫁 ・家庭環境が悪いから→「家族」に責任転嫁
これらもすべて「他責思考」です。
こんな言葉をポロリと口走ったことありませんか?
「時間がない」という人ほど、「時間を生み出す必死の努力」をしていません。時間を有効に使っている人ほど「時間がない」という言葉を使いません。
他の事象に責任転嫁をして、自己努力を怠っている人は、実は環境が変わっても自分が変わっていないので、結局同じような状況に陥ってしまうことが多いのです。
これは仕事でも人間関係でも同じです。乗り越えていないことは、何度でも見た目の形を変えて同じ現象が現れます。そこで言い訳や理由をつくって逃げるのは簡単です。
しかし、起こっている出来事を「自分事」としてとらえることができる人は、修正や改革ができるので、結果としてその問題をクリアできるのです。
【言い訳しない人生を送ると決める】
ただそれだけで、自分で自分の人生のコントロールができるようになり、結果として欲しい成果と願いが叶う速度が10倍速で手に入るようになります。思わず「言い訳」をしてしまいそうになる人は、言い訳言葉を封印してみることをおすすめします。
まだ起こってもいない現実を心配するだけ無駄と知る
「生徒さんにこんなこと言われたらどうしよう、って思うと前に進めなくて」 「集客できなかったらどうしようって不安になっています」
―― コンサル時にこんな相談をよく受けます。
実はこの2つの現象は、まったく同じ考え方で解決できます。
それは、「その事象が起こってから、対応策を考える」という思考です。
予測して準備をするのと、心配して何も動けないのは違う
前述の2つの話に共通している残念な点は2つあります。
1つ目は、「自分が嫌だと思う未来を自分で先に想像している」という点。
2つ目は、「考えているだけ実際は何も行動していない」という点。
そして、この方たちは何も動けていない上に時間だけが過ぎていってしまうのです。なぜなら、頭の中でぐるぐると思考を巡らせていて、その場から一歩も動いていないからです。
現代は、VUCA(将来を予測するのがとても困難)な時代ともいわれていて、いくら予測してもその予測が外れることはザラです。
とすると、ご自身の頭の中で、いくら悪いことを予測しても当たらないことも多いのです。
もしも、心配事は特になく、すべてがうまくいったとしたら、あれこれと悩んでいた時間は「無駄な時間」だったと気づくはずです。
話を伺っていると「あっという間に時間が過ぎてしまって何も手につきませんでした」と言う方に限って、自分で勝手に悪い予測をいくつもして、頭の中で考えるだけで1日が過ぎてしまっているのです。
私も新規のチャレンジをする場合は、最悪のケースを想定しながらも、最上の成果を得ることを信じて動きます。この「動く」がポイントです。予測して準備をしながら動くのと、いつまでも勝手に不安な出来事を想像して動けないのでは、未来の成果はまったく変わります。
現代は起こった出来事に「対応できる力」があるほうが有利
心配事はいくら考えても、実際に動いてみないと「答え」は出ないのです。
だとすると「考えて動けない」よりも「動いてから考える」ほうがまだいいといえます。さらに言うと、私の場合は「走りながら考える」ことを信条としています。
失敗することを恐れる方もいらっしゃいますが、実は世の中に「失敗」ということはなくて、「失敗」を定義付けているのは自分自身なのです。
私の中には「失敗」という言葉ではなく、「できないことがわかる」ということで経験を定義付けているので、トライ&エラーが気軽にできます。また「できないことがわかっている経験」を持っている人は、「不測の事態」が起こっても対応できる柔軟な力を身につけたことになっているので、時代を生き抜くには有利だと思います。
もやもやして立ち止まって、無駄に時間が過ぎていると気づいてしまった方は、ぜひこれからは「事象は起こってから考える」という思考で動いてみてください。不安を抱えずに進む人ほどうまくいく結果を手にしています。
「起こった出来事だけに対応する」と決めるだけで、軽やかに仕事も人生も選択して行動できると思います。
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