本記事は、望月俊孝氏の著書『借金6000万円から復活した僕だから伝えられる 心のお金持ちになる教科書』(ポプラ社)の中から一部を抜粋・編集しています

37億円の宝くじ当選者が20ヶ月後に死を選んだ理由

理由
(画像=magele-picture/stock.adobe.com)

1997年、ビリー・ボブ・ハレル・ジュニアは幸福の絶頂にいました※2。テキサス州の宝くじで、高額当選を果たしたのです。

※2:https://www.therichest.com/poorest-list/the-10-worst-lottery-winner-horror-stories-in-history/?view=all

その額はなんと3,100万ドル(約37憶6,000万円)!

破産寸前だったビリーは、これで人生大逆転。それまで苦労をかけた家族を豪華ハワイ旅行に連れていき、親類たちには家や車を買い与えました。

また、貧困者に七面鳥を配るボランティアも行いました。

と、ここまでの話からすると、彼は〝生き金〟を使っていたように見えますよね。

しかし、こうした彼の気前のよさは、貪欲な人々の格好のターゲットになってしまい、自宅には寄付の電話が鳴り続けました。そんな状況に業を煮やしたビリーは、高額当選者向けの資産運用会社と契約をします。

ようやく平穏な生活を取り戻せるかと思いきや──、締結した契約に不備があり、せっかく手にした巨額の財産を失ってしまいました。

そんなビリーを妻は見捨てて、家出します。

そして、当選からわずか20ヶ月後。ビリーは、拳銃で自殺を選びました。

ビリーの例は、決して珍しい話ではありません。

宝くじに当選した人や、遺産などで突然、大金が転がり込んできた人の悲劇は無数にあるのです。