勘違い(3)
少額の資金を効率よく増やすことができる

時計,時間
(画像=ant/stock.adobe.com)

レバレッジが2倍であれば、100万円の自己資金で200万円、500万円の自己資金で1,000万円分の投資結果を得ることが可能です。

利益は2倍になるかもしれませんが、損失も2倍になる可能性があるということです。ところが損をしようと思って投資する人はいませんので、「儲かる」と判断してレバレッジ投資をする人が大多数です。

確かに100万円を元手とした投資で対象指数が10%上昇した場合、レバレッジ効果で利益が2倍なら20%、つまり20万円です。500万円の元手なら100万円の利益です。急落や急騰、もしくはその反発をうまく捉えられたなら大きな利益を得ることができます。

そのため、日経平均が大きく下がってそろそろ底に近いと思われるとき、あるいは急速に値上がりしていったん調整するのではと思われるとき、いわゆる〝逆張り〟で利用できれば高いリターンが得られるとみなさん思うのです。それはレバレッジ型商品の売買高の増加からそうした意図の取引が増えることがわかります。

しかし、短期的な株価の値動きを予想するのはプロでも困難です。こうした取引では、値動きが激しい分、感情的になりやすく、失敗しがちです。効率的に資産を増やすどころか、あっという間に資産がなくなっていく可能性が高いでしょう。