この記事は2023年1月24日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=tippapatt/stock.adobe.com)

2023年1月24日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

日銀の金融政策を巡り、更なる政策変更が有るのか無いのかについて錯綜し、JGB(日本国債)のマーケットもそうだが、円高にも行けず、円安にも行き切れず膠着状態となっている。しばらくこの状況は続くかもしれない。

日本の金融政策に関しては、4月から新総裁になることもあり、すぐには変化があるわけではない。そのため、マーケットは飽きてきて米国に目を向けることになるだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日24日(火)発表の米国と欧州の製造業PMIが注目される。米国はこのところ悪い数字だったため、今回も悪ければドル売りになりやすい。ただ、天然ガス価格の低下や暖冬、中国経済の再開などにより、欧州のPMIは改善の可能性がかなり高い。

欧州の景況感が改善されればユーロ/米ドルは1.09ドル台乗せもありそうだ。米国に関してはこれから米企業の決算発表が集中するが、リストラ関連などの不景気を前提としたものが、どの程度反映されるのかは、PMIの結果次第だ。

また、FRB関係者から引き締めペースがスローダウンする示唆があったため、米国株はチャートポイント的にも重要なポイントに差し掛かっており、上がる可能性が高いのではないだろうか。

近日中に陽線が出ると底入れのサインとなるので金融市場全体的にリスクオン相場となり、為替市場では豪ドル/円などが買われやすくなるだろう。

▽米ドル/円 の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。