東急不動産 <3289> と鹿島建設 <1812> は29日、『都市再生ステップアップ・プロジェクト（竹芝地区）』の概要が決定したと発表した。

同計画は港区湾岸1丁目の複数の都有地を約70年間の定期借地により有効活用するプロジェクトだ。両社は2013年5月に事業者として選定され、同9月に東京都と基本協定を締結。そして今回、概要が決定した。

竹芝地区は、羽田空港へ直結する浜松町駅や海の玄関口である竹芝ふ頭、さらにゆりかもめ竹芝駅に近接している。交通の便が良いことから、国際的なビジネスの拠点としての役割が期待される。一方で、浜離宮恩賜庭園や旧芝離宮恩賜庭園といった緑豊かな地域でもある。

計画では、「官民合築・連携による産業振興とにぎわい創出」を軸とし、産業貿易センターと民間施設の一体的整備や、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科（ＫＭＤ）と国内外トップ大学の連携による共同研究機関を新設、研究開発・人材育成を実施。コンテンツ産業における研究開発・人材育成・ビジネス交流機能の整備を行う。

また、駅周辺にはバリアフリーの歩行者デッキを設けたり、テラスやオープンスペースを整備することで“にぎわいのある街づくり”を目指していく。

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