本記事は、Dr.ヒロ氏の著書『思い通りに人を動かすヤバい話し方』(フォレスト出版)の中から一部を抜粋・編集しています。

心理ブロックをすり抜ける魔法の言い方

心理ブロックをすり抜ける魔法の言い方
(画像=Worawut/stock.adobe.com)

断定を避けることで、相手の心を誘導する

さらに僕がセールスで使っていたテクニックで、マインドコントロールのノウハウを基にしたズルすぎる技をお伝えします。

マインドコントロールでは、相手を思い通りに動かすために、心理的に抵抗が生まれるような言葉を避けます。

基本的に人は自分の考えを持っているので、自分が変わらなければいけないような言葉に対して心理的なブロックがかかります。しかし、ほんの少し言い方を変えることで相手の心理ブロックをすり抜けることができます。

その言い方とは、断定を避けて幅を持たせることです。

ここ、逆をやってしまう方が多いので気をつけてください。相手を説得しよう、自分の思い通りに動かそうと思うと、つい強い言葉を使いたくなります。しかし、それは逆効果です。人は断定されると逆らいたくなる習性があります。

例えば、「君は今の会社を絶対に辞めたほうがいいよ!」と言われると、普段「辞めたい」とか会社の愚痴を言っている人でも、「何を! お前に何がわかる!」と辞めない方向に心が動いてしまうものです。

しかし、「君は今の会社を辞めたほうがいいかもしれない……」と言われたらどうでしょう。「え、やっぱりそうなのかな……」「このまま続けていたらマズイかな……」など、つい考えてしまうものです。

これは相手をその気にさせる時にも効果を発揮します。「君は絶対成功する!」と言うと「そんなうまくいくかよ」「なんか怪しいな」と思えてしまうものですが、「君はすごい成功をするかもしれない……」と言われると「そうなのかな……」「成功できたらいいな……」と想像を膨らませるのです。

この言い方をマスターすると、ちょっとしたほのめかしで、人を思うがままに誘導できるようになります。いえ、言い直します。あなたもこの言い方をマスターすれば、人を思うがままに誘導できるようになるかもしれません……。

さらにこの幅を持たせるテクニックは、話す側のリスク回避にもなります。

情熱で売るタイプのセールスマンに多いのが、「絶対大丈夫です」「すごく効きます!」など、勢いに任せて強い言葉で断定してしまうことです。

これは薬機法違反や不実告知など、トラブルの元になりかねません。

曖昧な言い方でも、言い方次第では断定しているように感じさせられます。

「これは10倍の効果があります!」を「これは10倍の効果が期待できます!」「効果が10倍あるようなものです!」という言葉にしても、言い方に自信満々で言い切っている感を出すと、断定されているかのように錯覚します。

さらに心理的なブロックもすり抜けられるので、心のガードをすり抜けて、強力な攻撃をダイレクトアタックできることになります。

思い通りに人を動かすヤバい話し方
Dr.ヒロ
洗脳系YouTuber。
YouTubeチャンネル「Dr.ヒロの実験室」を運営。
早稲田大学政治経済学部卒。大学4年生の時に「経済セミナーがある」と言われてマルチ商法の勧誘を受け、以来6年間どっぷりハマる。日々の活動を行いながらセールスや洗脳のノウハウを実践。4年目にトップセールスになり、月収7桁を突破。以降トップセールスを維持し続け年収8桁を達成する。
しかしマルチ商法を引退してからは一転して貧乏に陥る。破産寸前の中YouTubeを始め、マルチ商法や洗脳などについて発信。SNSフォロワー0の状態から1年半でチャンネル登録13万人を突破。審査基準が厳格なVoicyでもパーソナリティを務める。

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