この記事は2023年2月20日に「CAR and DRIVER」で公開された「ランボルギーニがV12エンジン搭載車の最終ワンオフモデルとなるクーペの「インベンシブレ」とロードスターの「オーテンティカ」を発表」を一部編集し、転載したものです。


ランボルギーニがV12スーパーカー時代の終焉を告げるクーペとロードスターの記念ワンオフモデルを披露。車名はクーペが“無敵”を意味する「インベンシブレ(Invencible)」、ロードスターが“本物”を意味する「オーテンティカ(Auténtica)」を名乗る

伊ランボルギーニは2023年2月6日(現地時間)、V12エンジン搭載の最終ワンオフモデルとなるクーペの「インベンシブレ(Invencible)」とロードスターの「オーテンティカ(Auténtica)」を発表した。

ランボルギーニがV12エンジン搭載車の最終ワンオフモデルとなるクーペの「インベンシブレ」とロードスターの「オーテンティカ」を発表
ランボルギーニがV12エンジン搭載車の最終ワンオフモデルとなるクーペの「インベンシブレ」とロードスターの「オーテンティカ」を発表
▲ランボルギーニがV12エンジン搭載車の最終ワンオフモデルとなるクーペのインベンシブレ(写真・上)とロードスターのオーテンティカ(同・下)を披露

ランボルギーニは間もなくブランド初のハイブリッドスーパースポーツカーを披露する予定で、純内燃機のV12スーパースポーツカーは終焉を迎えることとなる。その偉大なる歴史をリスペクトし、ランボルギーニのデザインスタジオであるチェントロ・スティーレが特別に手がけたワンオフモデルが、今回発表したインベンシブレとオーテンティカだ。車名のインベンシブレはスペイン語で“無敵”を、オーテンティカはスペイン語で“本物”を意味。ミッドシップ配置のパワーユニットにはアヴェンタドールなどに設定して名声を高めた自然吸気の6498cc・V型12気筒DOHCエンジン(最高出力780hp、最大トルク720Nm)を搭載し、トランスミッションには7速ISR(インディペンデント・シフティング・ロッド)を、駆動方式には4WD(Haldex Gen.Ⅳ)を、走行制御機構にはランボルギーニ・ダイナミック・ステアリングシステムを採用している。

ランボルギーニがV12エンジン搭載車の最終ワンオフモデルとなるクーペの「インベンシブレ」とロードスターの「オーテンティカ」を発表
▲ミッドシップ配置のパワーユニットにはアヴェンタドールなどに設定して名声を高めた自然吸気の6498cc・V型12気筒DOHCエンジン(最高出力780hp、最大トルク720Nm)を搭載

エクステリアに関しては、アヴェンタドールのカーボンファイバー製モノコックをベースに、近年のV12エンジン搭載の名車で、モータースポーツ専用車のセストエレメントやエッセンツァSCV12、ユニークな航空スタイルを纏ったレヴェントン、空力性能を徹底追求したヴェネーノなどをオマージュしてデザイン。具体的には、モータースポーツ用を再現したフロントフードやバーチカルストラットを配したフロントスプリッター、六角形のLEDランニングライト、アグレッシブなデザインのエアロパーツなどを装着する。ボディカラーは、インベンシブレがロッソエフェストの基調色にヴィジブルカーボンファイバーのパーツやロッソマーズのブレーキキャリパーを、オーテンティカがグリジオチタンの基調色にジャッロオージュのアクセントやマットブラックのパーツを配した。

ランボルギーニがV12エンジン搭載車の最終ワンオフモデルとなるクーペの「インベンシブレ」とロードスターの「オーテンティカ」を発表
ランボルギーニがV12エンジン搭載車の最終ワンオフモデルとなるクーペの「インベンシブレ」とロードスターの「オーテンティカ」を発表
▲インベンシブレ(Invencible)はスペイン語で“無敵”を意味。エクステリアは近年のV12エンジン搭載の名車をオマージュしてデザインし、クーペはレーストラックからインスピレーションを得たスポーツキャラクターを反映する
ランボルギーニがV12エンジン搭載車の最終ワンオフモデルとなるクーペの「インベンシブレ」とロードスターの「オーテンティカ」を発表
ランボルギーニがV12エンジン搭載車の最終ワンオフモデルとなるクーペの「インベンシブレ」とロードスターの「オーテンティカ」を発表
▲六角形のエアベントを配したミニマルなダッシュボードや専用グラフィックのメーターパネルなどを採用。インベンシブレはロッソアララのレザーとネロコスモスのアルカンターラというコンビネーションに、ロッソアララとネロアデの刺繍を入れる

インテリアについては、六角形のエアベントを組み込んだミニマルなダッシュボードや専用グラフィックのメーターパネルなどを採用したうえで、ボディワークとシンクロさせたカラーリングを配したことが訴求点。インベンシブレはロッソアララのレザーとネロコスモスのアルカンターラというコンビネーションに、ロッソアララとネロアデの刺繍を入れる。一方、オーテンティカはネロアデのカラーにネロコスモスとグリジオオクタンのアルカンターラを組み合わせ、ここにジャッロトーラスの刺繍を配備した。

ランボルギーニがV12エンジン搭載車の最終ワンオフモデルとなるクーペの「インベンシブレ」とロードスターの「オーテンティカ」を発表
ランボルギーニがV12エンジン搭載車の最終ワンオフモデルとなるクーペの「インベンシブレ」とロードスターの「オーテンティカ」を発表
▲オーテンティカ(Auténtica)はスペイン語で“本物”を意味。エクステリアは六角形のモチーフを随所に採用したうえで、リアウイングの代わりにジェット戦闘機の尾翼のような専用エアロフィンを配する
ランボルギーニがV12エンジン搭載車の最終ワンオフモデルとなるクーペの「インベンシブレ」とロードスターの「オーテンティカ」を発表
ランボルギーニがV12エンジン搭載車の最終ワンオフモデルとなるクーペの「インベンシブレ」とロードスターの「オーテンティカ」を発表
▲ネロアデのカラーにネロコスモスとグリジオオクタンのアルカンターラを組み合わせ、ここにジャッロトーラスの刺繍を入れる
Writer:大貫直次郎

(提供:CAR and DRIVER