この記事は2023年3月20日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=nateejindakum/stock.adobe.com)

2023年3月13日(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は全ての通貨が上昇。ドルは全面安となっている。円はその最上位(+2.42%)に位置しており、米ドル/円とクロス円が下落している。

米国の地銀2行が経営破たんし、クレディ・スイス・グループ(以下、CS)の破たんリスクまで一部織り込み、市場は警戒感を強めた。SNB(スイス中銀)の流動性供給や米銀11行の預金支援なども発表されたが、市場心理の改善には至っていない。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日20日(月)日本時間早朝、スイスの金融大手UBSがCSを買収と報じられた。国有化や買収という一番理想的なかたちでの決着となった。

ただ、買収金額はCSの時価総額を大幅に下回り、この先に同じような事案が発生した場合、「実際の市場価値はかなり低いのではないか」となりかねない。買収報道を好感して、本日20日(月)午前7時現在、オセアニア市場では米ドル/円は132.40円台まで上昇していたが続かない。

今週は、明日21日(火)明後日22日(水)の日程でFOMCが開催される。利上げ幅は精々25bpにとどまり、利上げの最終地点も近づき、継続的なドル買いにもつながらないだろう。大きく戻したところはドルは売りとみている。

今週予想レンジは米ドル/円で129.00~135.00円、ユーロ/米ドルで1.0550~1.0900ドル、ユーロ/円で138.00~143.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。