外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年3月22日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼21日(火)の為替相場
(1):RBA議事要旨公表 豪ドル売り優勢
(2):英財政赤字 過去最大に膨らむ
(3):独ZEW 前月から低下
(4):米中古住宅販売件数 13カ月ぶりに増加
(5):イエレン米財務長官発言

▼21日(火)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:値動きが激しくなる公算/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

21日(火)の為替相場

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期間:21日(火)午前6時10分~22日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):RBA議事要旨公表 豪ドル売り優勢

豪中銀(RBA)は3月会合の議事録を公表。「消費者物価指数(CPI)は第4四半期にピークに達したが、コアCPIは高すぎる」とし「インフレ鈍化の為にはさらなる金融引き締めが必要」だとした。一方で「利上げ休止のタイミングはデータや経済見通し次第」「次回会合で利上げ休止について再検討する」との見解を示したことから豪ドル売りが優勢となった。豪ドル/円は87円台へと下落した。

(2):英財政赤字 過去最大に膨らむ

英2月公共部門純借入額(財政赤字)は167億ポンドに膨らみ市場予想(117億ポンド)を大幅に上回った。家計の光熱費支援策向けの支出増大を背景に2月としては過去最大の赤字となった。

(3):独ZEW 前月から低下

独3月ZEW景況感調査は13.0と予想(15.0)を下回り、前月(28.1)から低下した。ZEW(欧州経済研究センター)は「国際的な金融市場に強い圧力がかかっている」「銀行の業績動向に対する評価は、まだ若干前向きではあるものの、著しく悪化した。保険業界の見通しも大きく後退した」と指摘した。

(4):米中古住宅販売件数 13カ月ぶりに増加

米2月中古住宅販売件数は年率換算458万件と予想(420万件)を上回り、13カ月ぶりに増加に転じた。住宅ローン金利がピーク時から低下した影響と見られる。

(5):イエレン米財務長官発言

イエレン米財務長官は「今後、金融不安が広がった場合に預金の全額保護という異例の措置を再び行う可能性がある」と発言。金融システム不安の拡大を防ぐために対応を取る姿勢をあらためて表明した。

21日(火)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

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ドル/円の見通し:値動きが激しくなる公算

昨日のドル/円は132円台へと反発。イエレン米財務長官の発言などを受けて欧米の金融システムを巡る過度な懸念が後退する中、米長期金利の上昇を背景に132.62円前後までドル高・円安に振れた。

本日は米連邦公開市場委員会(FOMC)の金融政策発表に注目が集まっている。インフレ抑制に向けて25bp(0.25%)の追加利上げが決まるとの見方が優勢だが、金融システムを巡る不透明感に配慮して利上げを見送るとの観測も残る。また、今回のFOMCで更新される政策金利見通し(ドットチャート)を見きわめたいとのムードも強い。昨年12月の時点で5.125%であった予想ターミナルレート(政策金利の最終到達点)に変化があるのかが関心を集めている。その他、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が米地銀の破綻に端を発した金融システム不安について、どのような見解を示すのか注目されよう。

FOMCの決定について様々な見方が交錯していることから、政策発表後のドル/円は値動きが激しくなる公算が大きい。タカ派イメージが強ければ日足一目均衡表の転換線が通る133.77円前後まで上伸する余地がありそうだ。一方で、タカ派色が薄れたと受け止められれば、20日に付けた1カ月半ぶり安値の130.54円前後を目指して反落する可能性もあろう。

注目の経済指標:FOMC政策金利

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注目のイベント:FOMC経済・金利見通し

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神田 卓也
神田 卓也(かんだ・たくや)
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。

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