外為どっとコム トゥデイ
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主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年3月23日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼22日(水)の為替相場
(1):英CPI 伸びが加速
(2):FOMC政策金利 25bp利上げ
(3):パウエルFRB議長 記者会見
(4):米財務長官発言でNYダウ平均下落

▼22日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:130円台は押し目買いチャンス/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

22日(水)の為替相場

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期間:22日(水)午前6時10分~23日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):英CPI 伸びが加速

英2月消費者物価指数(CPI)は前年比+10.4%と予想(+9.9%)に反して、前月(+10.1%)から伸びが加速。エネルギー・食品などを除いたコアCPIも前年比+6.2%と予想(+5.7%)を上回った(前回+5.8%)。再びインフレが加速したことを受け、英中銀(BOE)が翌日の金融政策委員会(MPC)で25bp(0.25%ポイント)の利上げを決めるとの見方が強まり一時ポンド買いが優勢となった。

(2):FOMC政策金利 25bp利上げ

米連邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利を市場の予想通り25bp引き上げて4.75-5.00%とした。声明ではこれまでの「インフレ目標達成のため、継続的な利上げが適切になると予想する」を削除し「追加引き締めが適切となる可能性がある」とした。同時に公表した政策金利見通し(ドットチャート)では2023年末の予想中央値が5.125%に据え置かれた。これらを受けて米利上げはあと一回で終了との見方が強まりドル売りが優勢となった。

(3):パウエルFRB議長 記者会見

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長はFOMC後の記者会見で「2%のインフレへの道は長くて険しい」としながらも利上げ停止を検討したことを明らかにした。一方で「年内の利下げは見込んでいない」「必要なら想定以上の利上げを実施する」と発言したものの、米長期金利の低下は止まらず、ドル/円は131.00円台まで下値を拡大した。

(4):米財務長官発言でNYダウ平均下落

イエレン米財務長官は議会で「預金保険の適用範囲について、大幅な拡大は検討していない」と発言。イエレン氏は21日に、中小金融機関が破綻した場合、米政府は預金者保護のために追加措置を講じる用意があると発言していた。これを受け、NYダウ平均が500ドル超下落するとリスク回避の円買いとドル買いが交錯。ドル/円は安値圏でもみ合った一方、クロス円は下落した。

22日(水)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

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ドル/円の見通し:130円台は押し目買いチャンス

昨日のドル/円は米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けて急落した。FOMCは大方の予想通りに25bp(0.25%ポイント)の利上げを決めたが、声明から「継続的な利上げが適切になると予想している」の文言を削除。金利見通し(ドットチャート)でも政策金利のピークは5.125%との予想が維持された。「利上げはあと一回で打ち止め」とするFOMCのメッセージと受け止めた市場では、米長期金利が急低下するとともにドルが急落。FOMC前には一時133円台を回復するなど強含みで推移していたドル/円は、一気に131.01円前後まで下落した。

もっとも、米金利先物が7月FOMCにおける「25bp利下げ」を織り込んだ動きなどは、明らかに行き過ぎと見られる。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長はFOMC後の会見で、年内の利下げ転換は想定していないと明言している。今後、市場の利下げ観測は修正を迫られる可能性が高そうだ。

本日のドル/円は上値の重い展開が見込まれるが、130円台に差し込めば押し目買いのチャンスと見ている。

注目の経済指標:BOE政策金利

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注目のイベント:欧州要人発言

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神田 卓也
神田 卓也(かんだ・たくや)
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。

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