外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年3月31日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼30日(木)の為替相場
(1):独CPI予想を上回る
(2):米GDP 個人消費が下方修正
(3):FRB高官ら 相次いで発言

▼30日(木)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:実需絡みの売買で不規則な値動きに/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

30日(木)の為替相場

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期間:30日(木)午前6時10分~31日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):独CPI予想を上回る

独3月消費者物価指数(CPI)・速報値は前年比+7.4%と前月の+8.7%から鈍化したが、市場予想(+7.3%)は上回った。欧州連合(EU)基準の3月CPIも前年比+7.8%と前月の+9.3%から減速したが予想(+7.5%)を上回った。欧州中銀(ECB)が利上げを継続するとの見方からユーロ買いが優勢となった。

(2):米GDP 個人消費が下方修正

米新規失業保険申請件数は19.8万件と予想(19.6万件)を上回った。同時に発表された米10-12月期国内総生産(GDP)・確定値は、個人消費の下方修正を受けて改定値の前期比年率+2.7%から+2.6%に修正された。

(3):FRB高官ら 相次いで発言

この日は米連邦準備制度理事会(FRB)の高官らが相次いで発言。バーキン米リッチモンド連銀総裁は「インフレが続く場合、FRBはさらなる利上げが可能」「3月米連邦公開市場委員会(FOMC)では25bp(0.25%ポイント)の利上げを支持した」ことを明らかにした。コリンズ米ボストン連銀総裁は「インフレを低下させるためにいくらかの追加利上げが必要」、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁は「パンデミック前の経済状況に戻ることができると確信」「インフレをより低下させるため、1年を通して金利を高く保つ必要がある」などと述べた。

30日(木)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

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ドル/円の見通し:実需絡みの売買で不規則な値動きに

昨日のドル/円は、欧州市場で132.21円前後まで下落したもののNY市場では132.96円前後へと反発。米長期金利の動きにつれて132円台で一進一退の展開となり、ほぼ横ばいの132.70円付近で取引を終えた。

日足チャート上では本日、一目均衡表の雲の「ねじれ」が発生。雲は下限が132.71円前後、上限が133.16円前後となる。「ねじれ」はトレンドの転換点になりやすいとされることから、本日は雲を上下どちらに抜けるかが見どころとなりそうだ。

なお、本日は週末・月末・四半期末に本邦年度末が重なる特異日だ。持ち高調整やリバランスなどの特殊フローに加え、実需絡みの売買が断続的に持ち込まれることで不規則な値動きになりやすい。一方向への大幅な値動きには繋がらないと見るが、乱高下する場面が増える可能性があるため注意が必要だろう。材料面では、NY市場で発表される米2月個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)に注目したい。

注目の経済指標:米PCEデフレーターなど

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注目のイベント:ラガルドECB総裁講演

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神田 卓也
神田 卓也(かんだ・たくや)
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。

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