外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年4月11日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼10日(月)の為替相場
(1):本邦経常収支は2兆1972億円の黒字
(2):日銀新総裁会見、早期緩和修正後退で円売り進行
(3):NY連銀総裁発言

▼10日(月)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:100日線突破で上値余地広がるか/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

10日(月)の為替相場

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期間:10日(月)午前7時00分~11日(火)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):本邦経常収支は2兆1972億円の黒字

日本2月経常収支は2兆1972億円の黒字となった。貿易収支の赤字(6041億円)を日本企業が海外投資によって得た利子や配当などの収支状況を示す第一次所得収支の黒字(3兆4407億円)などで補った。訪日客の増加で旅行収支は2239億円の黒字だった。

(2):日銀新総裁会見、早期緩和修正後退で円売り進行

日銀の植田新総裁が就任会見を行い「現状の経済、物価、金融情勢を鑑みると、現行のイールドカーブ・コントロール(YCC)を継続するということが適当」「(YCCは)現状では経済にとって最も適切と考えられるイールドカーブの形成を実現するための仕組みだ」と発言。マイナス金利についても「現在の緩和策のベースになっている」として「継続するのが適当」との認識を示した。これを受けて、市場にくすぶっていた早期の緩和修正観測が後退すると、植田総裁の会見中に円安が進行した。

(3):NY連銀総裁発言

NY連銀のウィリアムズ総裁は講演で「シリコンバレー銀行とシグネチャー・バンクの破綻はこの2行特有のものであり、金融システム全体の状況を反映しているとは考えにくい」との認識を示した。また、現在約5%のインフレ率が今年は3.75%近辺に低下し、2025年までに目標の2%に戻るとの見通しを披露。失業率は今後数カ月で4-4.5%に上昇する公算が大きいとの考えを示した。

10日(月)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

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ドル/円の見通し:100日線突破で上値余地広がるか

昨日のドル/円は133円台へと続伸。日銀の植田総裁が就任会見で現行のイールドカーブ・コントロール(YCC)やマイナス金利について「継続するのが適当」との見解を示したことで円売りが活発化すると3月15日以来の高値となる133.87円前後まで上伸した。NY市場に入り前週末の米3月雇用統計を再評価する形で長期金利が上昇に転じたこともドル買いを後押しした。

イースター・マンデーのため市場参加者が少なく薄商いだった影響で値動きが誇張された面もあろうが、100日移動平均線を一気に上抜ける大陽線の出現によって続伸期待がさらに強まる可能性がある。本日は日足一目均衡表の雲上限が位置する134.13円前後を突破できるか注目したい。

注目の経済指標:中国3月消費者物価指数

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注目のイベント:IMF世界経済見通し

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※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

神田 卓也
神田 卓也(かんだ・たくや)
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。

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