この記事は2023年4月7日に「CAR and DRIVER」で公開された「BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場」を一部編集し、転載したものです。


BMWの高性能プレミアムSAV のX5が商品改良。車種展開はプラグインハイブリッドモデルのX5 xDrive50e、MパフォーマンスモデルのX5 M60i xDrive、MハイパフォーマンスモデルのX5 M Competitionで構成

BMWジャパンは2023年4月3日、高性能プレミアムSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)のX5 の一部改良モデルを発表し、同日より予約受注を開始した。ユーザーへの納車は本年7月からを予定している。

BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場
▲BMW X5 xDrive50e Mスポーツ 価格:8SAT1260万円 全長4930×全幅2005×全高1755mm ホイールベース2975mm 車重2500kg 乗車定員5名

車種展開および車両価格は以下の通り。

X5 xDrive50e Mスポーツ:1260万円

X5 M60i xDrive:1520万円

X5 M Competition:1972万円

BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場
▲BMW X5 M Competition 価格:8SAT1972万円 全長4940×全幅2015×全高1750mm ホイールベース2970mm 車重2340kg 乗車定員5名
BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場
▲BMW X5 M60i xDrive 価格:8SAT1520万円 全長4930×全幅2005×全高1765mm ホイールベース2975mm 車重2390kg 乗車定員5名

今回の商品改良は、内外装の意匠変更や機能装備の拡充、機構面の進化などを図って、ミドルセグメントSUVとしての魅力度をいっそう高めたことが特徴である。

まずエクステリアでは、BMWのラグジュアリーモデルに相応しい圧倒的な存在感やダイナミズム、威風堂々たる佇まいに加えて、スポーティさをいっそう際立たせたことが訴求点である。フロントセクションでは、BMW車として初採用となる矢印型デイライト機能を有した新造形のアダプティブLEDヘッドライトを採用。合わせてフロントバンパーを大型化し、インパクトの強いマスクを創出した。また、xDrive50eには暗闇で光を放ち存在感を増すアイコニックグローを組み込んだパールクロムバーのキドニーグリル(アクティブエアストリーム内蔵)を配備。さらにM60i xDriveにはダブルハイグロスブラックバーを、M Competitionにはマットブラックフレーム/ブラックダブルスラットバーを配したキドニーグリルを採用する。一方でリアビューでは、横方向に伸びるスリムかつ大胆にデザインしたX字型LEDコンビネーションランプを装備し、力強さとXモデルであることを表現。デュアルエキゾーストテールパイプはxDrive50eとM60i xDriveがパールクローム、M Competitionがブラッククロームで仕上げた。

BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場
▲プラグインハイブリッドモデルのxDrive50e MスポーツはBMWアイコニックサウンドエレクトリックを標準で組み込む
BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場
▲BMW車として初採用となる矢印型デイライト機能を有した新造形のアダプティブLEDヘッドライトを装着
BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場
▲横方向に伸びるスリムかつ大胆にデザインしたX字型LEDリアコンビネーションランプを装備
BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場
▲12.3インチのマルチディスプレイメーターパネルと14.9インチのワイドコントロールディスプレイを一体化させ、かつ運転席側に湾曲させた最新のBMWカーブドディスプレイを配備。写真はxDrive50e Mスポーツのインテリア。日本導入モデルのハンドル位置は右
BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場
▲ダッシュボードにX5のロゴを配したライトバーを設置
BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場
▲BMW特有のiDriveコントローラー回りをすっきりとさせることで運転席周囲の空間を広くし、モダンな印象を付与する
BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場
▲BMW Individual エクステンドレザーメリノシートを装着
BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場
▲後席にはスルーローディングシステム(40:20:40分割可倒式リアシート)を配備
BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場
▲リアゲートは分割開閉。xDrive50e Mスポーツはラゲッジコンパートメントパッケージを標準で装備する
BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場
BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場
BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場
▲プラグインハイブリッドシステムは2997cc直列6気筒DOHC直噴ツインパワーターボガソリンエンジン(313ps/450Nm)+電気モーター(145kW/280Nm)+リチウムイオンバッテリー(総電力量29.5kWh)+8速スポーツオートマチック(ステップトロニック/パドルシフト付き)で構成。システム総出力は489ps(360kW)/700Nmを発生する
BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場
▲充電ソケットは左フロントフェンダー後部に設定。電気モーターのみでの走行は140km/h以下の速度域で最大約100km(欧州仕様値)を実現
BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場
▲オートマチックセルフレベリングコントロール付アダプティブ2アクスルエアサスペンションを装備して安全で快適なハンドリングを実現

内包するインテリアは、操作系を司るインターフェースを最新世代にアップデートしたことがトピック。12.3インチのマルチディスプレイメーターパネルと14.9インチのワイドコントロールディスプレイ(タッチパネル機能付)を一体化させ、かつ運転席側に湾曲させた最新のBMWカーブドディスプレイを配備して、優れた視認性と高い操作性を実現する。また、BMW特有のiDriveコントローラー回りをすっきりとさせることで運転席周囲の空間を広くし、かつモダンな印象を付与した。装備面では、全車にBMWインテリジェントパーソナルアシスタント(AI音声会話システム)やARビューなどを組み込んだBMWライブコックピット、BMWジェスチャーコントロール、ワイヤレスチャージング、パーソナルeSIM、マルチファンクションMスポーツレザーステアリングホイール、harman/kardonサラウンドサウンドシステム、アンビエントライト/アンビエントライトバーなどを標準装備。また、xDrive50eとM60i xDriveはBMW Individual エクステンドレザーメリノシートやMアンソラジットルーフライニングを、M CompetitionはフルレザーメリノシートやMアルカンタラアンソラジットルーフライニングを採用した。

BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場
▲MハイパフォーマンスモデルのM CompetitionはMハイグロスシャドーラインエクステリアやMハイグロスシャドーラインエクステリア・エクステンドコンテンツ、Mハイグロスシャドーラインルーフレールなどを標準装備
BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場
▲マットブラックフレーム/ブラックダブルスラットバーを配したキドニーグリルを装備
BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場
▲ブラッククローム仕上げのデュアルエキゾーストテールパイプを配備
BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場
▲前10.5J×21/後11.5J×22サイズのジェットブラック塗装Mライトアロイホイール・スタースポーク・スタイリン818Mを装着
BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場
▲12.3インチのマルチディスプレイメーターパネルと14.9インチのワイドコントロールディスプレイを配するBMWライブコックピットやマルチファンクションMスポーツレザーステアリングホイール、BMW Individualインスツルメントパネルレザーフィニッシャー、Mロゴが輝くライトバーなどを標準装備。日本導入モデルのハンドル位置は右
BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場
▲専用セッティングの8速Mスポーツオートマチック(ステップトロニック/パドルシフト付き)を採用
BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場
▲エンジン、サスペンション、ステアリング、ブレーキ等、好みのセッティングをステアリングに配備するM1/M2ボタンにメモリーすることが可能
BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場
▲前席にはX5 Mのロゴを配したMマルチファンクションシートを装着
BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場
▲後席にはスルーローディンシステム(40:20:40分割可倒式リアシート)を装備
BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場
▲4394cc・V型8気筒DOHC直噴Mツインパワーターボガソリンエンジン(625ps/750Nm)+電気モーター(9kW/200Nm)+8速Mスポーツオートマチックで構成する48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載
BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場
▲足回りにはアダプティブMサスペンションプロフェッショナルを組み込む

パワートレインに関しては、xDrive50eに2997cc直列6気筒DOHC直噴ツインパワーターボガソリンエンジン(最高出力313ps/5000rpm、最大トルク450Nm/1750~4700rpm)+電気モーター(最高出力145kW、最大トルク280Nm)+リチウムイオンバッテリー(総電力量29.5kWh)+8速スポーツオートマチック(ステップトロニック/パドルシフト付き)で構成するプラグインハイブリッドシステムを搭載。システム総出力は489ps(360kW)/700Nmを発生し、電気モーターのみでの走行は140km/h以下の速度域で最大約100km(欧州仕様値)を実現している。一方、M60i xDriveは4394cc・V型8気筒DOHC直噴Mツインパワーターボガソリンエンジン(最高出力530ps/5500rpm、最大トルク750Nm/1800~4600rpm)+電気モーター(最高出力9kW、最大トルク200Nm)+8速スポーツオートマチック(ステップトロニック/パドルシフト付き)で構成する48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載。システム総出力は530ps(390kW)/750Nmを絞り出す。そしてM Competitionは、4394cc・V型8気筒DOHC直噴Mツインパワーターボガソリンエンジン(最高出力625ps/5500rpm、最大トルク750Nm/1800~4600rpm)+電気モーター(最高出力9kW、最大トルク200Nm)+8速Mスポーツオートマチック(ステップトロニック/パドルシフト付き)で構成する48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載。システム総出力は625ps(460kW)/750Nmを発揮する。駆動システムには電子制御前後駆動力配分4輪駆動のxDriveシステムを採用。M60i xDriveとM CompetitionにはMスポーツディファレンシャルを組み込んでいる。

ドライビングダイナミクスの面では、xDrive50eとM60i xDriveにオートマチックセルフレベリングコントロール付アダプティブ2アクスルエアサスペンションを、M CompetitionにアダプティブMサスペンションプロフェッショナルを装備。また、先進安全運転支援システムのドライビング・アシスト・プロフェッショナルやパーキング・アシスト・プロフェッショナル、ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能、BMWコネクティッドドライブ、BMW インテリジェント・パーソナル・アシスタントなどを採用している。

BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場
▲MパフォーマンスモデルのM60i xDriveはダブルハイグロスブラックバーを配したMキドニーグリルやMドアミラーなどを標準で装備する
BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場
▲エアブリーザーにM60iのロゴを配備。写真の22インチMライトアロイホイールVスポーク・スタイリング747Mバイカラー(ブラック)はオプションで選択可
BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場
▲マルチファンクションMスポーツレザーステアリングホイールを標準装備。日本導入モデルのハンドル位置は右
BMW X5の改良モデルが日本上陸。PHEVモデルのX5 xDrive50eも登場
▲4394cc・V型8気筒DOHC直噴Mツインパワーターボガソリンエンジン(530ps/750Nm)+電気モーター(9kW/200Nm)+8速スポーツオートマチックで構成する48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載
Writer:大貫直次郎

(提供:CAR and DRIVER