外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年4月17日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼14日(金)の為替相場
(1):植田日銀総裁 「G20で金融緩和維持する姿勢と説明」
(2):独卸売物価指数 前月から大幅に伸びが鈍化
(3):米小売売上高 悪化もドル売りは一時的
(4):米ミシガン大消費者態度指数 予想を上回る

▼14日(金)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:134円台に乗せられるか?/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

14日(金)の為替相場

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期間:14日(金)午前6時10分~15日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):植田日銀総裁 「G20で金融緩和維持する姿勢と説明」

G20財務相・中銀総裁会議(ワシントン)を終えた植田日銀総裁が会見を行い「G20では、コア消費者物価指数(CPI)は今年度後半に向けて2%以下に下がる見通しで、物価目標の実現へ現在の金融緩和維持する姿勢と説明した」と発言。また、「G20で海外当局者との関係構築、ある程度の成果得られた」との認識を示した。

(2):独卸売物価指数 前月から大幅に伸びが鈍化

独3月卸売物価指数は前年比+2.0%となり、前月の+8.9%から大幅に伸びが鈍化した。

(3):米小売売上高 悪化もドル売りは一時的

米3月小売売上高は前月比-1.0%となり、市場予想(-0.5%)を下回った。変動の大きい自動車を除いた売上高も前月比-0.8%と予想(-0.4%)以上に減少した。ただ、これを受けたドル売りは一時的で、ドル/円は132.10円台に下落したのち急速に切り返した。米3月小売売上高で、国内総生産(GDP)の算出に用いられるコア売上高(除、食品サービス、ガソリン、建材、自動車)が前月比-0.3%と予想(-0.5%)ほど落ち込まなかったことがドルの下値を支えたとの見方もあった。その後、米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が「インフレはまだ高すぎる、我々の仕事はまだ終わっていない」として「金利をさらに引き上げる必要がある」「金融政策はかなりの期間、引き締めを維持する必要がある」との見解を示すと米長期金利の上昇とともにドル買いが強まった。

(4):米ミシガン大消費者態度指数 予想を上回る

ミシガン大4月消費者信頼感指数・速報値は63.5と市場予想(62.1)を上回った。調査項目のひとつとして公表された1年先の消費者期待インフレ率は4.6%となり、前月の3.6%から急上昇した。これを受けてドル買いが加速した。クロス円はストレートドルの下落が重しとなりやや伸び悩んだ。豪ドル/円は、米国株が長期金利の上昇を嫌気して下落に転じたため弱含んだ。

14日(金)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

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ドル/円の見通し:134円台に乗せられるか?

14日のドル/円は133円台へと反発。132.10円台に弱含む場面もあったが、米連邦準備制度理事会(FRB)理事のタカ派発言や消費者の期待インフレ率上昇などを受けてドル買いが強まると、133.84円前後まで上伸した。米3月消費者物価指数(CPI)や同生産者物価指数(PPI)の鈍化で後退しつつあった5月の利上げ観測が再び高まっている。

本日のドル/円は利上げ期待に支えられたドル買い主導で134円台に乗せられるかが焦点となりそうだ。134円台の主な上値ポイントは先週12日に付けた月初来高値134.05円前後、日足一目均衡表の雲上限134.48円前後で、これらを突破できるか注目したい。

注目の経済指標:米NY連銀製造業景気指数

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注目のイベント:ラガルドECB総裁講演

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神田 卓也
神田 卓也(かんだ・たくや)
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。

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