この記事は2023年4月25日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Dilok/stock.adobe.com)

2023年4月25日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

今週末28日(金)、植田氏が日銀総裁に就任後初の日銀金融政策決定会合を迎える。YCC(イールドカーブ・コントロール)という政策の特性上、事前に織り込ませるのは難しいので、突然の政策変更があるのではないかと身構えている人がまだ結構いる。

しかしながらこのところの植田総裁の発言を聞く限りにおいては、インフレ率の低下リスクのほうが、より重大ということで金融緩和を続けると発言している。それを考えると当面政策変更があるようにはとても見えない。

岸田首相も植田氏を日銀の総裁を指名した理由の一つとして、「説明能力」を強調している。そのため、最初からそれを裏切るようなことはしないだろう。そうした諸々を考えると、政策変更は思うより遠そうだ。よって円は弱いということになる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ユーロ/米ドルがこのところ堅調だが、ユーロはドルに代わる受け皿としての思惑で買われている面がある。またそれが続くかどうか疑わしいところがあるが、ユーロ/円が150円を目指して上昇していく流れには変わりなさそうだ。

▽ユーロ/円 の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。