外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年4月28日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼27日(木)の為替相場
(1):米GDPは減速もドル円急反発

▼27日(木)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:一時的に上値を試す可能性/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

27日(木)の為替相場

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期間:27日(木)午前6時10分~28日(金)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):米GDPは減速もドル円急反発

米1-3月期国内総生産(GDP)・速報値は前期比年率+1.1%と市場予想(+1.9%)を下回り10-12月期の+2.6%から減速した。個人消費は+3.7%と堅調だったが、設備投資や在庫投資の落ち込みが響いた。これを受けてドル/円は133.16円前後まで下落。しかし、米1-3月期コア個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)が前期比年率+4.9%と予想(+4.7%)を上回った他、同時に発表された米新規失業保険申請件数が23.0万件に減少(予想24.8万件、前週24.6万件)したことから買戻しが入り134円台へ急反発した。クロス円もドル/円に沿った強含みの展開となり、豪ドル/円やポンド円はドル/円の上昇一服後も米株高につれて上伸した。

27日(木)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

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ドル/円の見通し:一時的に上値を試す可能性

昨日のドル/円は終値ベースで約0.2%上昇。一時134円台を回復する場面もあった。米1-3月期国内総生産(GDP)は予想以上に鈍化したものの、米新規失業保険申請件数の減少と米1-3月期コア個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)の上昇を受けてドルが強含んだ。

本日は、日銀が植田総裁の就任後としては初となる金融政策発表を行う。大方の予想は現状維持だが、一部にはイールドカーブ・コントロール(YCC)の変動幅拡大など緩和修正観測がくすぶっている。昨日のオプション市場ではドル/円の翌日物インプライドボラティリティー(IV、予想変動率)が1カ月半ぶりに27%台へと上昇しており、日銀の緩和修正(と円高)に備える動きが見られた。したがって、日銀が大方の予想通りに現状維持を決めても円が売られる公算が大きい。
これまでの植田総裁の一連の国会答弁などを踏まえると、15時半からの定例会見でもハト派的な見解が示される可能性が高い。月末最終日とあって持続性は不透明だが、ドル/円は一時的にせよ上値を試す場面がありそうだ。

注目の経済指標:日銀金融政策決定会合

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注目のイベント:植田日銀総裁会見

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神田 卓也
神田 卓也(かんだ・たくや)
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。

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